陸上競技場の計画プロポ 6月7日まで参加受付 施設規模や事業手法検討(宮城県 石巻市)

[2023/5/25 宮城版]
 石巻市は、市総合運動公園に新設予定の陸上競技場について、基本計画策定業務の公募型プロポーザルを公告した。6月7日まで参加申込書を受け付け、13日に参加資格の審査結果を通知した後、20日まで企画提案書を受け付け、審査を経て7月14日に結果を通知・発表する予定だ。基本計画で競技場施設の機能や規模を決定するとともに、整備手法や整備スケジュールも検討する。

 主な業務内容は、基本方針の設定、施設計画の検討、管理・運営計画の検討、事業スキームの検討と決定、概算事業費の算出、民間活力導入に関するサウンディング調査、費用便益の分析評価、各種会議の運営支援、基本計画の策定など。

 施設計画の検討では、ゾーニング計画、交通アクセスを含めた動線計画、造成計画、排水計画、外構計画、スタンド計画、芝生計画、防災関連計画などをまとめる。

 事業スキームの検討では、サウンディング調査等を踏まえて従来方式やDB方式、PFI方式などの事業手法を比較検討する。

 業務の履行期間は2024年3月25日まで。見積もり限度額は税込み2300万円以内。

 プロポの参加資格は、県内に事業所を置き、市の入札参加資格承認簿(コンサル)で登録業種が「都市計画および地方計画」であることなど。2008年4月1日以降に国または地方公共団体から同種業務を1件以上、または類似業務を2件以上請け負った実績があることも求める。

 陸上競技場は、南境字新小堤18のセイホクパーク石巻(市総合運動公園)に第3種公認の競技場として整備する計画。整備に向けては2020年度に基礎調査支援業務を昭和(東北支社・仙台市宮城野区)、21年度に基本構想策定支援業務を同社に委託した。

 基礎調査を終えた時点では、1000人収容のメインスタンド、5000人収容の芝生スタンド、全天候フィールド、芝舗装、夜間照明などを整備することとし、概算事業費として設計費に約6600万円、工事費に約22億円を試算した。ただし、この中には室内走路、管理棟、合宿所、駐車場などの付帯施設が含まれていなかった。

 基本構想は3月に策定し、市のホームページで公表している。基本構想にはスポーツツーリズムの拠点とすることや、防災拠点としての機能を確保することといった基本的な理念を盛り込んだ。主な施設・設備としては、8レーン以上のコースやサブグラウンドの整備、夜間練習が可能な照明設備の導入、合宿の誘致に向けたデジタル機能付き計測装置の設置などを検討項目に入れた。

 整備スケジュールに関しては、基本構想策定から従来手法の場合でおおむね3~4年後、PFI事業の場合でおおむね4~5年後に工事開始を想定している。PFIは設計や工期が短縮されるものの、設計前にPFI可能性導入調査や事業者の募集を行う必要がある。

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