体育館とプールに改築費 須江小学校/債務負担も設定(6月補正予算 宮城県 石巻市)

[2023/5/31 宮城版]
 石巻市の6月補正予算案が明らかになった。一般会計は32億1447万円を追加し、総額を762億8317万円とする。主な建設関連では、須江小学校の体育館と水泳プールについて、本年度分の改築工事費を計上するとともに、来年度分の改築工事費として債務負担を設定した。青葉中学校は大規模改造事業で本年度分の工事費を計上するとともに、来年度分の工事費として債務負担を設定した。

 須江小の体育館改築は、本年度分の工事費に2億2800万円、工事監理業務委託費に360万円を計上。債務負担は改築事業費として工事費と工事監理業務委託費に限度額5億4040万円を設定。期間は24年度。これらを合わせた7億7200万円で2カ年かけて改築事業を進める。

 須江小のプールは、本年度分の工事費に8200万円、工事監理業務委託費に180万円を計上。債務負担は期間が24年度で限度額が1億9720万円。これらを合わせた2億8100万円で2カ年かけて改築事業を行う。

 同校は須江字代官地区に位置しており、既存の体育館とプールを撤去して跡地に新しい施設を設ける。新体育館はS造平屋1123平方mの規模。新プールは25m×5コースで水面積が275平方m。繊維強化プラスチック(FRP)製となる。併せて木造平屋125平方mの付属施設を建て、更衣室やトイレなどに利用する。

 改築の基本計画策定業務は日新設計(仙台市太白区)、実施設計業務はあい設計(仙台支社・仙台市青葉区)に委託した。

 青葉中学校の大規模改造は、本年度分の工事費に1億6700万円、工事監理業務委託費に500万円を計上。債務負担は期間が24年度で限度額が2億1500万円。これらを合わせた3億8700万円で2カ年かけて事業を実施する。

 同校は門脇地区に位置しており、既存の校舎がRC造3階建て延べ4438平方mの規模で、高さが約12m。敷地面積は約2.5ha。大規模改造では屋上防水や外壁、高架水槽、給水管、電気設備、機械設備などを改修する。トイレは洋式化と乾式化を進める。実施設計業務は鈴木弘人設計事務所(仙台市青葉区)に委託した。

旧みなと荘の解体に1.1億円

 同市の一般会計6月補正予算案にはこのほか、旧みなと荘の解体工事費に1億1000万円、避難路整備事業の道路改良工事費に1億3700万円、設計等業務委託費に7400万円、道路ストック長寿命化事業の橋梁改修工事費に6600万円、橋梁補修設計業務委託費に1670万円、水産加工団地汚水処理施設の機能保全計画策定業務委託費に4000万円、都市計画道路網の再検討業務委託費に1500万円を盛り込むなどした。

 補正予算案は6月1日開会の市議会6月定例会に提出する。

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