来年度から公民館新築 基本・実施設計を公告(宮城県 気仙沼市 面瀬地区)

[2023/6/2 宮城版]
 気仙沼市は面瀬公民館を移転新築する計画で、本年度に基本・実施設計業務を一括して一般競争入札で委託し、来年度から新築工事を進める考え。工事は年度をまたいで施工し、2025年度の完成を想定している。設計業務は1日付で入札手続きを公告した。13日まで参加申請を受け付け、15日に開札する。

 新築場所は松崎高谷301-1他で、敷地面積が2470平方m。既存の面瀬公民館の隣接地で、すでに造成済みとなっている。ここに延べ床面積で約1000平方m規模の新公民館を建てる計画。

 諸室は軽運動場が約450平方m、会議室が約60平方m、研修室が2部屋で計約140平方m、事務室が約60平方m、調理実習室が約55平方mで、このほかにトイレなどを設ける見込み。

 構造や階数は設計を固める中で決める。市が同規模で整備した鹿折公民館や新月公民館はS造平屋で、基本的にはこれらと同じような造りをイメージしている。どのような公民館にするかも含めて具体的には地元住民と協議して最終決定する。

 設計業務は履行期間が24年2月29日まで。入札の参加資格は、県内に事業所を置き、登録業種が建築設計コンサルタント業務で、過去10年以内に国や地方公共団体から延べ1000平方m以上の公民館、集会場、コミュニティセンター等の新築設計を受託して完了させた実績があることなど。

 市は本年度予算で面瀬公民館の新築設計等業務委託費に3407万円を確保した。設計を進める中で地盤改良などが必要と見込まれれば、建設予定地の地質調査業務を委託する可能性もある。

 既存の面瀬公民館(面瀬地域ふれあいセンター)は軽量鉄骨造平屋212平方mの規模。建物がもともと狭かったため、プレハブ施設の第2事務所を設け、こちらを地域住民に無料で開放しているほか、面瀬まちづくり協議会の地域活性化支援員に使用してもらっている。

 新公民館が完成した後は、既存施設にある機能は全てそちらに移す。既存施設は解体撤去を想定しているものの、正式には地元住民と話し合って扱いを決める。新公民館と既存公民館を合わせた全体の敷地面積は5770平方mとなる。

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