都市再生計画策定へ 小金井駅周辺地区 施設の統廃合や再生を検討(下野市)

[2023/6/15 栃木版]

 下野市は、JR小金井駅東口周辺地区の公共用地利活用基本方針をまとめた。この方針によると、施設のあり方や複合化や統廃合などを検討し、公園や小金井駅自転車駐車場はリノベーションを構想している。今後、市は2024~25年度に基本計画をまとめ、25年度に都市再生整備計画を策定する考え。26年度から事業に着手して、30年度の完了を目指すとしている。

 JR小金井駅の東口で、JR宇都宮線と国道4号の間の地区は土地区画整理事業が未実施で、狭あいな道路なども見受けられており、住環境向上のための取り組みが求められている。これを踏まえて市は、公共用地の有効活用を図るため、公共用地利活用基本方針を策定した。

 しば保育園(駅東6-10-3)は、敷地面積2416平方mに延べ床618平方mの園舎(1974年建設)が所在している。子育て施設は施設の維持・充実の優先度が高いことからあり方を検討し、移転する場合には移転先や跡地利用についても検討する。

 国分寺東児童館(駅東7-4)は、柴公園に延べ床222平方mの園舎(1981年建設)が所在している。公共施設等総合管理計画などでは施設の統合を検討するとしていたが、子育て施設は施設の維持・充実の優先度が高いことから、あり方を検討する。

 国分寺図書館(駅東3-1-19)は、敷地面積1598平方mに延べ床1374平方mの施設(1984年建設)が所在している。この施設は小金井駅地区公共用地利活用基本方針の対象とはしないで、類似施設である南河内図書館や石橋図書館のあり方とあわせて検討する。

 東方台地コミュニティセンターは、国分寺東児童館の2階にある施設となっている。国分寺武道館(駅東7-3-13)は、敷地面積1255平方mに延べ床509平方mの施設(1975年建設)が所在している。こども通園センターけやきは国分寺図書館に併設し、延べ床440平方mの施設(1984年建設)が所在している。これら3施設は、他施設との複合化や統廃合などを検討するとしている。

 芝公園(駅東7-4、A9100平方m)、朝日公園(駅東4-8、A3600平方m)、夕やけ公園(駅東1-8、A3400平方m)は、公園全体のリノベーションなどを検討する。

 小金井駅自転車駐車場は、敷地面積484平方mの中に1994年建設の延べ床865平方mの施設が所在している。この施設は、新たな機能の付加やリノベーションなどを検討する。

 国分寺東小学校は、敷地面積1万5791平方mに管理棟(1981年建設・RC造2階建て・延べ床1972平方m)、教室棟(1981年建設・RC造3階建て・延べ床2370平方m)、給食棟(1981年建設・RC造平屋建て・延べ床209平方m)、体育館(1983年建設・S造2階建て・延べ床1070平方m)を配置する。これらの施設は小金井駅地区公共用地利活用基本方針の対象とせず、学校適正配置基本計画などを踏まえて総合的に検討していく。

 道路施設等は、地区全体を見据えてリノベーションを検討する。民間の低未利用地となっている土地や建物等についても、公共施設として活用できるか検討する。

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