本庁方式で烏山に整備 庁舎検討委 現在の2庁舎は解体へ(那須烏山市)

[2023/7/25 栃木版]

 那須烏山市は、第2回市庁舎整備等検討委員会(委員長・三橋伸夫宇都宮大学名誉教授)を開催し、今後の庁舎方式のあり方や烏山庁舎・南那須庁舎など4庁舎のあり方について協議した。協議の結果、庁舎は本庁方式を採用して、烏山地区に整備する。これにより、烏山庁舎と南那須庁舎は解体し、保健福祉センターは現存させるとしている。

 市は、防災とまちづくりの拠点となる庁舎について、災害対策や現在の庁舎の老朽化などに伴い、その他公共施設との複合化を視野に新築整備することが望ましいとしており、数十年先を見据えた新たなまちづくりと連携した一体的な庁舎整備が重要になるとした。

 庁舎整備にあたっては▽本庁方式とすべきか、分庁方式とすべきか▽どこのエリアに整備するのが望ましいか▽地域の窓口サービス機能は必要か-を検討。委員会で協議した結果、本庁方式とするほか、出張所などの地域窓口機能を残すことも考えるとした。整備エリアは烏山地区(神長地区含む)としている。

 現在の烏山庁舎と南那須庁舎については、建物を解体して跡地を活用する方針。水道庁舎は、引き続き利活用方法などを検討する。保健福祉センターは存続させ、保健福祉の窓口機能を設けて、災害時には避難所としての活用を図る。

 今後、委員会では庁舎規模や候補地などを検討し、10月予定の第5回委員会で候補地案を選定して、11月予定の第6回で基本構想案を協議する。2023年度に基本構想、24年度に基本計画を策定する予定で、基本構想策定支援業務は大日本コンサルタント(東京都千代田区)が担当している。

 市役所烏山庁舎は、RC造2階建て・延べ床2038平方mの規模。1961年に建設され、72年と81年に増築を行っている。また南那須庁舎は、RC造3階建て・延べ床3026平方mで、76年に建設された。保健福祉センターは2000年建設でRC造1階建て・延べ床3076平方m、水道庁舎は93年建設でS造2階建て・延べ床498平方mとなっている。

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