交流センター整備に委託費 基本構想・計画策定へ(9月補正予算 宮城県 登米市)

[2023/9/6 宮城版]
 宮城県登米市は9月5日、編成した9月補正予算案の内容を明かした。迫町中心部に建設する地域交流センター(仮称)に関し、基本構想などの策定に係る委託料を一般会計補正予算案(第4号)に盛り込んだ。また、米山地区に建設する複合施設に関連し、仮庁舎として利用する旧米山農村総合管理施設(アグリピア館)の改修費も盛り込んだ。補正予算案は9月7日に開会する市議会9月定期議会に提出する。

 編成した補正予算案のうち、一般会計は2億0519万円を追加し、総額を456億9776万円とする方針。一般会計における普通建設事業費は、単独事業分として3433万円を追加したものの、補助事業分の減額調整額が大きいため、差し引きで8872万円のマイナスとなる見込み。災害復旧事業費は、6月の大雨被害に対応する分として6590万円を計上した。

 一般会計のほか、水道事業会計、下水道事業会計などを合わせた補正総額は4億9418万円に上り、本年度累計の総額を849億2014万円とする方針だ。

 中江中央公園付近への整備が検討されている地域交流センターの整備事業には、基本構想と基本計画の策定に係る本年度分の委託料として、1760万円を計上した。2024年度分の委託料については、限度額を2640万円とする債務負担を設定する。

 市は迫町中心部のにぎわい創出に向けて、市役所機能と公民館、図書館の機能を併せ持つ施設を建設する考え。予算成立後、プロポーザルを行って基本構想などの業務を委託する。23~24年度で基本構想と基本計画をまとめ、25年度から2カ年で基本・実施設計をまとめる。現時点では事業費に147億4000万円を想定し、27年度の着工を目指す。

 米山総合支所など米山地区の公共施設を複合化する事業では、道の駅米山にあるアグリピア館の改修費などとして計3442万円を計上した。総合支所の仮庁舎として利用するため、建物の改修や電話設備、ネットワーク設備なども改修する。

 市は来年1月中に改修を終え、仮庁舎として利用を始める。その後、複合施設の建設に向けて、来年度早々に総合支所や隣接する米山公民館などを解体する予定。

 6月の大雨では、市内の川で法崩れや道路の損傷などの被害を受けた。補正予算案には6610万円の災害復旧費を計上した。

 このうち、道路分は4080万円。東和町内の被害が大きく、舗装面が破損した根郭・相川線の復旧には、測量設計費に800万円、工事費に1450万円、電柱の移転補償に250万円を配分する。

 河川分は2530万円を計上した。川も東和町内での被害が大きく、松坂川は激流によって護岸が洗堀された。津山町内では上黄牛川など2カ所で法面を復旧する。

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