基本計画を再公告 複合文化施設 配置技術者の要件緩和(石岡市)

[2023/11/3 茨城版]
 石岡市は10月31日、「R5市複合文化施設整備基本計画策定業務委託」の一般競争・電子入札を再公告した。開札日は17日で、予定価格は2377万円、最低制限基本価格は1782万7500円に設定。今回の再公告では、配置技術者の要件を緩和している。入札参加申請は7日まで受け付ける(公告の概要は1日付公告欄に掲載)。なお、再公告によるスケジュールの変更はなく、市では本年度中にも建設場所と機能、事業手法を決定する予定だ。

 この基本計画は先月13日に開札した結果、参加者の入札金額が最低制限価格未満のため、不調となった。不調を受けて市では、入札手法を含めて再検討を行い、再び一般競争入札で公告することになった。

 参加資格と業務内容については、前回の公告時から変更はないという。そのため、参加資格は建設コンサルタント業務の名簿に登載され、建築関係建設コンサルタントまたは土木関係建設コンサルタントで希望を提出していることなど。履行実績については、石岡市や国、他の地方公共団体が発注した本件に類似する施設の計画または設計業務を、13年4月1日以降に元請けとして完了させたことを求めている。

 ただし、配置技術者の要件については一部変更があった。前回公告時は、「技術士またはRCCMと、一級建築士をそれぞれ最低1人は配置」であったのに対し、今回は「一級建築士を最低1人は配置」に変更している。

 業務内容としては、▽整備方針▽施設計画と機能構成▽土地利用計画(屋外計画)▽建物構造および建物設備にかかる計画▽施設利用にかかるイメージ▽管理運営計画▽環境配慮計画▽事業手法▽事業スケジュール▽概算事業費──などを盛り込んだ。

 このうち、施設計画と機能構成では、新施設は市民利用を中心とする文化ホール機能を中核機能とすると明記。ホール機能以外の施設機能については、今後検討していくとした。検討にあたっては、民間収益施設の併設なども含め、あらゆる検討を行い、決定していくとしている。

 この事業は、老朽化を受けて閉館した市民会館の移転改築を行うもの。基本構想によると、新施設にはホール機能を盛り込むことを明記。その際には、近隣自治体の類似施設と差別化し、市のシンボル感や存在感、個性を持たせることで、県南地域の中でも特色あるホールを目指していくとした。

 ホールの客席数については、旧施設の規模である968席を踏まえつつ、旧施設の利用状況や新施設で想定する実施事業などを考慮しながら、適正な規模を検討する。実施事業では、鑑賞型事業や普及・啓発・育成型事業、参加型事業などの内容を議論していくことになる。

 ホール機能以外の施設機能については、ホール機能との相乗効果や、利用者の利便性向上などを踏まえて検討するとした。施設機能と規模は、基本計画の中で決定していく。

 建設候補地は、いしおかイベント広場(約2万7500平方m)と鹿島鉄道跡地(約7700平方m)、市営駅東駐車場(約6900平方m)の中から決定することになる。このうち、いしおかイベント広場では、埋蔵文化財の試掘調査、鹿島鉄道跡地では地盤改良工事などを行う必要があるという。そこで市は、各候補地の課題を踏まえながら、基本計画の中で最終決定を行う方向性を示した。

 事業手法は、PFI方式の採用を見直し、公設公営を含めて再度、検討を行う。その際には、財政負担の軽減を図り、効果的かつ効率的に施設整備を進めていく必要があると指摘。民間活力の活用やコスト削減、事業期間内での施設完成などの視点から総合的に検討していくとした。

 入札参加申請は7日までとし、入札書は8日から15日まで受け付ける。

 基本計画は23-24年度の2カ年でまとめる見通しとなる。なお、複合文化施設の建設場所と機能、事業手法は、本年度中にも決定する予定。新施設の完成時期については、交付金などの関係から、遅くとも30年度中の完成を目標に掲げた。ただし、市では市民からの早期完成という要望に対応するため、早期の完成に向けて迅速に取り組む考えだという。

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