DB方式で国分地区の下水道整備 11月15日にプロポ公告(市川市)

[2023/11/4 千葉版]

 市川市は、国分地区の公共下水道整備事業について、設計施工を一括で発注するデザインビルド方式(DB方式)を導入する。民間事業者の企画力と技術力を活用、下水道未普及地域の早期解消を目指す。履行期間は、設計が2024年3月~25年3月、工事と工事監理が25年3月~28年3月。見積上限価格などを示した募集要領を15日に公表、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する。

 23年度の下水道事業会計予算では、国分地区公共下水道整備事業費として、5カ年で総額8億8480万円の継続費を設定している。

 市が2日に公表した実施方針によると、事業場所は、国分3丁目ほか。対象施設のうち、下水道は開削工1277m、推進工1168m、立坑工45基、マンホール49基、桝設置工157基、試掘工30カ所。水道(仮配管)は開削工175mを想定している。

 業務範囲は、設計が、詳細設計や申請書類の作成補助、移設協議、工事監理、試掘工、家屋事前調査など。工事が、土木工事(下水道)、仮配管工事(水道)、住民説明。

 応募者の構成は、建設企業1社と設計・工事監理企業1社で構成するグループとする。

 建設企業の資格は、土木一式工事の特定建設業の許可を受け、市の土木一式工事の格付等級がAランクであることなど。地域要件は市内に本店。

 設計・工事監理企業の資格は、市川市入札参加業者適格者名簿に土木関係建設コンサルタントで登載され、工事で問題発生時、おおむね1時間以内に現地対応が可能なことなど。

 募集要領を15日に公表し、技術提案書を12月下旬~24年1月下旬に受け付け、プレゼンテーション審査を2月上旬に実施。優先交渉権者を2月中旬に特定する予定だ。

 同市では、DB方式による公共下水道整備事業を北方(きたかた)地区で初めて導入。クボタ建設・京葉事業所(船橋市)を代表企業とするグループが担当している。事業規模は、工事面積が18・98ha、工事延長が約7・1km。契約額は16億1700万円(税抜き)。事業期間は25年3月末まで。

 北方、国分両地区以外へのDB方式導入は、両地区で実施した結果などをふまえ検討していく。

 官民連携事業発注支援業務は、北方地区と同じ日水コンが担当している。

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