県立中央博物館リニューアル 新棟や長寿命化検討へ(千葉県)

[2023/11/22 千葉版]
 千葉県は、県立中央博物館(千葉市中央区)のリニューアルに乗り出す。基本計画を検討する懇談会の初会合が21日、千葉市内で開かれた。施設整備計画の中で、新収蔵庫棟の建設や本館棟の長寿命化などを検討していく。基本計画策定業務はトータルメディア開発研究所(東京都千代田区)が担当している。

 県が2020年9月に策定した「千葉県立博物館の今後の在り方」では、中央博物館について、地域館の機能を集約し、強化する方針が盛り込まれている。これを踏まえ、県環境生活部はリニューアル基本計画の策定を進めている。

 懇談会は、有識者8人で構成し、年度内に計3回開く予定。座長に林良博・独立行政法人国立科学博物館顧問が就任した。

 基本計画では基本理念や目指す姿、取り組みの方向性、事業目的などを検討し、施設整備計画を策定する。併せて、概算事業費やリニューアルオープンまでのロードマップを検討していく。

 懇談会で出された意見などを踏まえ、12月に骨子案をとりまとめ、県議会への説明を経て、年明けに原案を提示。パブリックコメントを実施し、年度内の策定を目指す。

 中央博物館の機能強化実施方策では、「知の創造」拠点、県内の博物館活動の拠点としての役割を強化することを基本目標とする。必要な機能として「総合博物館としての高度化」「地域連携ステーション」「アーカイブセンター」を整理している。

 本館棟の構造・規模はRC造地下1階地上2階建て延べ1万5254平方m。1989年に完成し、築34年が経過している。元設計は日本設計、元施工は清水建設が担当した。

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