約70%が国土強靭化予算 予算案 追加提出へ(宮城県総務部)

[2023/12/7 宮城版]
 宮城県総務部は12月6日、開会中の宮城県議会11月定例会に追加提出する補正予算案を発表した。補正予算案の提出は、11月29日以来2回目となる予定。国の補正予算の成立を受け、一般会計(第4号)に国土強靭化予算などを盛り込んだ。396億7651万円を追加し、総額を1兆1452億8440万円とする考え。県議会には12月12日に提出する。

 追加提出する予算案は一般会計のみ。追加分のうち、普通建設事業費は341億7748万円。本年度の累計を1497億2818万円とする。前年同期比で37.3%(406億5465万円)の増加を見込む。防災・減災、国土強靭化に係る事業費には275億3598万円を配分する。追加額の69.4%を占めている。

 国土強靭化に関連する事業費のうち、土木部が所管する道路橋梁事業費には71億2322万円を配分する。牡鹿半島の西岸を通る県道石巻鮎川線で「風越道路III期区間」の道路改良を推進するほか、白石市から七ケ宿町に通じる国道113号で「蔵本道路改良事業」を推進する。

 道路事業では国土強靭化予算とは別に、5億7010万円の道路橋梁事業費を計上。川崎町支倉地区を通る国道286号のバイパス整備を推進するほか、角田市坂津田地区で県道丸森柴田線の道路改良を進める。また、広域道路ネットワーク整備費として4080万円を計上。東北道・大和インターチェンジの東側で行っている県道仙台三本木線の4車線化を推進する。

 治水に関する国土強靭化では、河川改良費として52億2648万円、新・災害に強い川づくり緊急対策費として21億0120万円を配分する。中小河川の氾濫抑制に向けて、河道掘削や支障木の撤去を行う。

 砂防事業には34億8228万円を配分し、急傾斜地などでの土砂災害防止に向けて砂防堰堤などを建設する。港湾の整備には10億9242万円を配分する。

 農政部の所管では、国土強靭化に関する防災重点農業用ため池の緊急対策に5億7050万円を配分。排水機場など用排水施設の強靭化には、7億5488万円を配分する。ほ場の大区画化に関しては、農地整備費として36億2036万円を配分する。

 学校施設の改修では、特別支援学校の照明設備をLEDに改修するため、2億3080万円を計上した。▽拓桃▽西多賀▽山元▽金成▽迫──の各支援学校の照明設備を改修する。

■県 2023年度11月補正予算案:第4号 (単位:万円)
区  分 補 正 額 23年度累計 前年比
一 般 会 計 396億7651 1兆1452億8440 △7.4%
うち、普通建設費 341億7748 1497億2818 37.3%
うち、災害復旧費 な し 114億2030 △72.2%
特 別 会 計 な し 4438億2968 2.8%
準公営企業会計 な し 66億5500 △8.1%
公営企業会計 な し 386億6252 3.8%
総  額 396億7651 1兆6344億3162 △4.6%

※1万円未満は切り捨て

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