古河一中で長寿命化 総和交流センター整備に20億円(古河市補正)

[2023/12/9 茨城版]
 古河市は市議会定例会に補正予算案などを提出した。一般会計には17億1680万円を追加し、総額を588億8050万円とする。主な補正は、総和地域交流センター整備工事に20億2880万円、古河第一中学校体育館長寿命化改良工事に4億8841万円の債務負担行為を設定したほか、生涯学習センター総和の空調設備更新工事費や総和庁舎の空調設備改修工事費を計上した。

 総和地域交流センター整備工事には、23-25年度の債務負担行為を設定。工事の請負案件は6月定例議会への上程を目途に業者の選定を進めていく。この事業は、総和地区にある公民館などの老朽化に伴い、下大野に立地する中央公民館を建て替えて、代替施設として地域交流センターを建設するもの。実施設計は、昭和設計東京事務所(東京都港区)・日本工営都市空間(東京都千代田区)JVで策定している。建物の規模は2階建て、延べ面積2537平方m(1階1489平方m、2階1048平方m)を想定している。

 古河第一中学校体育館長寿命化改良工事には、23-24年度の債務負担行為を設定。23年度中に一般競争入札を公告し、4月から5月に仮契約を結び、6月定例議会への上程を目指す。議会の承認が得られれば工事へ着手し、25年3月の卒業式までに完成させる考えだ。実施設計は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)で策定。24-28年度で校舎等の改修工事を行う見通しだ。

 この事業は、建築後40年以上が経過して老朽化が進んでいる管理棟や普通教室棟、特別教室棟、昇降口・渡り廊下棟、体育館の建物や設備の長寿命化を図り、今後30年以上使用できる施設とするもので、24年度には先行して体育館の長寿命化に着手する。体育館はRC造2階建て、延べ1533平方m(1972年建設)の規模となる。

 同校は、常盤町地内の3万3307平方mの敷地に立地している。工事は校舎と体育館で実施し、柔剣道場は対象外となる。校舎はRC造一部S造4階建てで、普通教室棟は延べ4710平方m(73-74年建設)、特別教室棟は延べ776平方m(76年建設)、管理・特別教室棟は延べ1388平方m(89年建設)の規模となる。

 長寿命化改良工事は体育館のほか、25-26年度には仮設校舎の建設と普通教室棟、26-27年度に特別教室棟、27-28年度に管理棟を対象に実施する予定だ。

 前林地内の生涯学習センター総和(とねミドリ館)では、空調設備の老朽化に伴い更新工事を実施する。工事費には4323万円を確保した。また、総和庁舎では空調改修工事費に1729万円を計上。これは1階部分の空調設備に不具合が生じたために、改修を行うものとなる。

 このほか、小学校の施設補修工事費630万円を計上して緊急工事を行うほか、隣保館更新工事実施設計委託料に761万円の債務負担行為(23-24年度)を設定し、空調設備やキュービクルの更新工事に向けて実施設計を策定する。また、こども計画策定事業に23-24年度の2カ年で総額2248万円の継続費を設定した。

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