川田・古河JVが落札 宇都宮向田線板戸大橋の上部工(栃木県監理課)

[2023/12/16 栃木版]

 県監理課は15日、主要地方道宇都宮向田線板戸大橋の「鋼橋上部建設工事その1」に係る条件付き一般競争入札の結果を公表した。今月13日に開札し、川田・古河特定JVが14億7800万円で落札している。暫定2車線で開通している板戸大橋の下流側に残る2車線分を整備する工事で、初弾工となるその1工事はこのうち鋼6径間連続鈑桁橋1連、延長323mの上部工となる。県議会で工事請負契約の承認を得てから着工して、26年3月25日までの工期で施工する。

 入札では、鋼構造物工事の総合点数1200点以上の代表構成員と、そ鋼構造物工事の総合点数1000点以上のその他の構成員で編成する2者または3者で構成する特定JVの参加を求め、2JVが参加して川田・古河特定JVが落札した。

 宇都宮向田線は、一般広域道路「宇都宮水戸連絡道路」に位置付けられた道路。交通結節点であるJR宇都宮駅から新4号国道や国道408号バイパスを連絡するとともに、鬼怒川左岸地域に位置する清原、芳賀、芳賀・高根沢などの大規模な工業団地群にアクセスする、本県の産業・経済活動を支える重要な路線となっている。

 しかしながら、現道(柳田街道)は柳田大橋周辺で朝夕を中心に慢性的な交通渋滞が発生し、通勤通学などの日常生活や物流などの産業・経済活動に大きな支障をきたしている。

 このため県は、02年度から新たな橋梁(板戸大橋)を含むバイパス整備(愛称:「宇都宮テクノ街道」)に着手し、19年3月までに全区間を暫定2車線(一部完成4車線)で、22年3月までには板戸大橋を除く約5.2kmを完成4車線で整備している。

 板戸大橋の周辺では、板戸大橋の前後が22年3月に完成4車線で、高規格道路「茨城西部・宇都宮広域連絡道路」宇都宮環状北道路の整備が同年7月に完了したほか、高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」宇都宮高根沢バイパスの整備が27年度の完了を予定している。これらの道路状況を踏まえ、今後のさらなる交通量増加に対応するため、暫定2車線のまま残る板戸大橋を完成4車線化する。

 事業区間は、宇都宮市下岡本町から板戸町までの総延長1000mで、うち橋長は920m。幅員は22.0m(車道3.25m×4、路肩0.5m×4、歩道3.5m×2)で、今回整備する下流側の2車線分は11.0m(車道3.25m×2、路肩0.5m×2、歩道3.5m×1)となる。

 事業期間は2023年度から27年度までの5カ年で計画し、23年度に橋梁詳細設計を、24年度から4カ年で工事を実施する。橋梁詳細設計業務は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。事業費は、測量設計費約2億円と工事費約64億円の、合計約66億円を試算する。

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