冷蔵庫・店舗棟を建て替え 卸売市場予算に継続費93億円(船橋市)

[2024/2/10 千葉版]

 船橋市は、地方卸売市場で、冷蔵庫棟と関連店舗棟の建て替え工事に着手する。地方卸売市場事業会計補正予算案に、建設事業費として4カ年で総額93億5750万円の継続費を設定している。新たな施設の構造・規模は、冷蔵倉庫棟がRC造4階建て延べ4378平方m、関連店舗棟がS造3階建て延べ7118平方m。新年度早々にも施工事業者の選定を進め、10月ごろに着工、27年3月の完成を目指す。

 市は、21年3月に策定した「経営戦略」で、海老川を挟んだ西側エリア約3.7haを廃止し、海老川東側エリア7.7haへの集約を進めるなど範囲を縮小。管理棟以外の施設を第1期(冷蔵庫棟・関連店舗棟)と第2期(水産売場棟・青果売場棟・加工配送施設等)に分け、施設を稼働しながら順次建て替える方針を示している。西側エリアについては、事業の進捗状況を確認しながら別途活用方法を検討する。

 冷蔵庫棟と関連店舗棟の建設予定地は、海老川東側の、事務所付倉庫(第3倉庫)や第4倉庫の跡地。担当課によると、冷蔵庫棟と関連店舗棟は隣接して建て替えることから、2棟を一括して、電気設備工事など工種ごと分離発注することなども検討している。また、地方卸売市場事業会計のため、工事請負契約に伴う議会議決は不要となる。

 冷蔵庫棟や関連店舗棟の建て替え工事に伴い、場内が手狭になることが予想されていることから、現在は使っていない海老川西側の排水処理施設を解体し、その跡地に駐車場を整備することを計画。24年度当初予算案には、駐車場整備工事費として6200万円を計上している。

 船橋市地方卸売市場の敷地面積は11万4470平方m。用途地域は商業地域。

 冷蔵庫棟・関連店舗棟の設計はINA新建築研究所(東京都文京区)が担当している。履行期限は3月まで。

 なお、24年度の当初予算案には、地方卸売市場の整備費として、JR社宅跡地と接した南側の擁壁改修及び周辺整備工事設計業務委託料1600万円、青果物仲卸店舗建具改修工事費5635万円、第1変電設備改修工事費2959万円、冷蔵庫棟圧縮機整備工事費2010万円、第5変電設備改修工事費1277万円を配分している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.