6月から設計に着手 栃木文化会館改修 概算工事費は約64億円に(栃木市)

[2024/3/28 栃木版]

 栃木市は、栃木文化会館施設整備基本計画案をまとめた。それによると、大小ホールや舞台設備等の改修、トイレの洋式化と増設、あさひ公園の駐車場への整備、ユニバーサルデザイン化、太陽光発電設備や蓄電池の設置などを行う。事業スケジュールは、設計が2024年6月から26年2月まで、工事が26年7月から28年9月までとし、工事費は64億3000万円と試算している。24年度当初予算では、基本・実施設計の委託料で2906万円を計上したほか、債務負担行為でも5854万円を設定した。

 栃木文化会館は1983年年度建設で、SRC造地上3階・地下1階建て・延べ床7916平方mの規模となっている。施設内には大ホール、小ホール、大会議室、会議室、応接室、和室、展示室、練習室、楽屋などを設け、駐車場は335台分を用意する。

 改修にあたっては▽長寿命化の推進▽安全確保▽文化施設機能の向上▽利便性の向上▽社会・経済・環境問題への対応▽ランニングコストの縮減-を基本方針とし、今後30年間の活用を目途に改修および設備の更新、SDGsおよび脱炭素化の推進を図っていく。

 文化施設機能の向上で、舞台機構設備は吊物制御盤を除き、デジタル化配線など全般的なシステム更新を行い、既存のスピードモーターをインバーター制御に変更する。スクリーンはプロジェクターに対応したものとし、幕類は更新して緞帳はクリーニングと防炎処理を施す。舞台音響設備は全体的なシステムアップグレードを行い、小ホールはサイドスピーカーを整備する。舞台照明設備は全体的なシステム更新を行ってLED照明へ移行し、調光操作卓も更新対象とする。

 受変電設備、非常用発電設備は、全面更新を行う。給水設備は、受水槽に加圧ポンプを設置して高架水槽を撤去し、配管類もすべて更新する。排水設備は屋内合流方式とし、既設屋外汚水ますに接続して配管もすべて更新する。閉鎖型スプリンクラーは、天井内配管も含めてすべて更新する。ハロゲン化物消火設備は撤去する。

 ホール屋根は、塩ビシート防止を施工する。防水改修に伴って一部トップライトを改修し、玄関ホール屋上に点検用タラップを設置する。外壁は、全面タイルおよび下地モルタルを撤去し、新規タイルで全面を張り替える。

 安全確保でて、大ホールと小ホールの天井は準構造化天井とし、玄関ホールは軽量天井システムで計画する。アスベストは撤去し、防火シャッターに安全装置を設置する。外構インターロッキングは全面的に改修し、駐車エリアには雨水浸透槽を設置する。

 文化施設機能の向上で、舞台床は床材を改修し、県産材の使用を計画する。ピアノ置場は、断熱性の高い間仕切りや空調設備を整備する。大ホールのシーリングスポット室には間仕切りを設置して、中央に小部屋設ける。カーペットなども改修し、トイレの内装は消臭加工塩ビシートに改修して壁材は全面更新する。構造躯体のコンクリートについては、要経過観察とする。

 利便性向上では、大ホールを1198席から1092席、小ホールを398席から380席とし、座席幅を500ミリで計画する。

 トイレは洋式化や節水型への改修を行い、女性用トイレを中心に全体的に便器の個数を増やす。1階の展示控室や事務棟2階をトイレに改修する。ベビーシート・ベビーチェア、手すり、回転式扉を整備する。

 駐車場は、舗装と区画線を改修する。新たに近隣のあさひ公園を駐車場に整備し、収容台数を400台程度に増やす。

 社会・経済・環境問題への対応では、ユニバーサルデザイン化(多目的トイレ、だれでもトイレ、センサー機器、手すり、入口段差解消など)を行う。災害時や環境を考慮し、屋上に太陽光発電設備や蓄電池設備に設置する。

 ランニングコストの縮減では照明、誘導灯、水銀灯をLED化し、省エネ効果を判断するた電力モニターを計画する。換気設備は、全熱交換機を積極的に採用する。自動制御設備や給湯設備も改修する。

 概算工事費は64億3000万円を見込み、このうち建築が11億8100万円、電気設備が10億6500万円、機械設備が18億円、舞台設備が16億2200万円、外構が1億5500万円、その他(共通仮設工事、現場管理など)が6億0700万円とした。

 事業スケジュールは、基本設計・実施設計を2024年6月から26年2月、外部改修工事(準備工事含む)を26年7月から27年2月、内部改修工事(準備工事含む)を26年9月から28年9月、外構工事(準備工事含む)を27年8月から28年9月までとしている。

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