アクロス改修に着手 実施計画 197事業で概算事業費194億円(結城市)

[2024/4/6 茨城版]
 結城市は第6次総合計画(21~30年度)に基づく、24~26年度の3カ年実施計画を明らかにした。本年度は、不調になっていた市民文化センター改修事業をはじめ、都市計画道路鹿窪砂窪線整備事業、市道0115号線道路改良事業、山川不動尊あやめ園整備事業、結城南中学校区新設校建設事業などを進める。これらの概算事業費には、計画期間の3カ年で新規事業3事業を含む197事業に194億4800万円を投じる予定だ(実施計画の詳細は6面に掲載)。

 実施計画の施策別基本目標には、[1]みんなで支えあい、安心して暮らせる地域福祉を目指そう(保健・福祉)[2]住みたい・住み続けたい、安全・快適な都市を目指そう(都市・環境)[3]歴史と自然を育み、にぎわいと活力ある産業を目指そう(産業・観光)[4]未来を担う子どもと、生き生きした市民を育む地域を目指そう(教育・文化)[5]みんなの協働で進める、持続可能な行政を目指そう(協働・行政)──の5つを掲げている。

 基本目標ごとの3年間の概算事業費には、[1]22億3200万円(48事業・うち新規事業は2事業)[2]90億1200万円(47事業)[3]10億0600万円(26事業・うち新規事業は1事業)[4]66億3400万円(37事業)[5]5億6400万円(39事業)──をそれぞれ投じる見込みだ。

 市民文化センター「アクロス」の天井等改修事業は、23年度に改修工事の入札が不調になり、24年度に再公告する予定。工事は25年度までの継続事業となる見通しで、実施計画公表時には2カ年継続費18億6200万円と設定していた。これは、耐震性などの施設の機能強化を図るためのもので、大ホールと小ホールの特定天井を改修する。併せて、天井の照明や空調設備の更新、トイレ2カ所の配管などの改修も行う。

 詳細設計は、佐藤総合計画(東京都墨田区)で策定。建物の規模はRC造地下1階、地上3階建て、延べ8649平方m。内部には大ホール(1276人収容)と小ホール(363人収容)のほか、楽屋や展示室、会議室、事務室、レストランなどがある。

 都市計画道路整備事業は、3・4・18号鹿窪・砂窪線の整備を行う。整備は県と共同で行うが、測量・設計は県が一括して行い、工事は市と県で施工する。同線の総延長は、約4950m(幅員16-17m・2車線)で、工事は未整備区間の道路延長2140mと交差点2カ所になる。工事の内訳は、市は結城字鷹部屋から殻町までの延長約859.5m、県は延長約1200mの整備工事を行う予定で、31年度に完了する見通し。

 詳細設計は、三井共同建設コンサルタント(東京都品川区)でまとめた。計画では、24年度から不動産鑑定、物件補償算定、用地買収を実施する方針で、発注は6-7月になる予定。用地買収などは3カ年以上かかる見通しだが、ある程度まとまった箇所から順次工事を発注する。

 市道0115号線道路改良事業は、市道0115号線から市道0230号線間の道路延長約950mを幅員8mに拡幅し、江川北小、結城南中の通学児童、生徒の安全を確保するもの。24年度は、用地買収、物件移転補償、流末排水工事を実施していく。工事は25-26年度に行う。道路の詳細設計は、栃木測量設計(栃木県小山市)で策定した。

 山川不動尊あやめ園整備事業は、同園を約2.4haに拡張するもので、土木造園工事は、小貫建設(結城市)が24年度までの2カ年継続で進めている。また、管理棟、トイレなどの建築工事は25年度に発注し、26年度の開園を目指す。基本・実施設計は、オオバ茨城営業所(水戸市)が担当した。

 結城南中学校区新設校建設事業は、結城南中学校敷地内に、絹川小、江川北小、江川南小、山川小、上山川小の5校を統合した小学校を新設し、施設一体型の小・中一貫校にする計画。24年度にプール(RC造1874平方m、50m8コース)、部室棟(CB造平屋268平方m)、倉庫を解体する。

 新校舎は2階建て、延べ面積8500-9800平方mを想定。開校時の児童数は472人を見込み、普通教室15クラスと特別支援教室9クラスのほか、体育館、中学生との共同利用によるメディアセンター(図書室、視聴覚室)などを設ける予定だ。

 開校までのスケジュールは、24年度までに基本・実施設計の策定を行い、25-26年度で建設工事と外構工事に着手。開校は27年4月になる見通し。基本・実施設計は、桂設計(東京都新宿区)が担当している。

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