新施設を29年度着工 ごみ焼却施設基本構想 市南部の建設候補地に(宇都宮市)

[2024/4/6 栃木版]

 宇都宮市は、一般廃棄物処理施設(ごみ焼却施設)整備基本構想をまとめた。それによると、稼働開始の目標年度は2033年度とし、29年度にも着工する。事業手法は、DB方式などのPPP手法などを検討し、24年度以降にPPP手法等導入可能性調査を実施して決定する。処理方式は、現行のトーカ式焼却炉+灰溶融など6方式から、24~25年度に策定予定の基本計画でさらなる検討を行い絞り込む。24年度当初予算では、一般廃棄物処理基本計画策定に係る基礎調査に1080万円を計上している。

 市は2工場体制で可燃ごみの焼却処理を行っており、このうちクリーンパーク茂原は供用開始から23年が経過している。このため市は、今後の安定的なごみ処理やカーボンニュートラルの推進に資するよう、次期ごみ焼却施設の整備に向けた基本構想を策定した。

 新施設に求める基本的性能は▽安全性・安定稼働性・維持管理の効率性(設備の自動化、用役費の低減に向けた効率的なシステム・機器の採用、プラント設備の配置を踏まえたバランスの取れた施設、天作業の効率化が図れた設備配置を考慮した施設)▽環境負荷低減・最終処分量の削減(防音・防振・防塵・防臭・防爆対策が図れる設備、景観に配慮し周辺環境と調和)▽資源循環・エネルギー回収(高いエネルギー回収率が実現できるシステム・機器を採用した環境保全性を確保した施設、省エネ・創エネ技術の導入)▽強靭化・災害廃棄物処理・自律分散化(耐久性が高く火災対策を図った設備構造や材質の選定、蒸気タービン発電等による自立電源の確保)▽環境学習の場と機会の提供(だれでも見学できるルート構築、利用設備のバリアフリー化)-などを挙げている。

 一般廃棄物の処理は、市が事業主体で施設を設置し、上三川町との広域事業とする。計画ごみ処理量は年間8万3046トンから8万5733トンとし、施設規模は1日あたり約330トンから370トンとする。

 処理方式は[1]ストーカ式焼却炉[2]ストーカ式焼却炉+灰溶融(現行方式)[3]流動床式焼却炉[4]メタンコンバインドシステム(メタンガス化+焼却)[5]シャフト式ガス化溶融・改質[6]流動床式ガス化溶融・改質-の6方式から、このあと検討して絞り込む。

 環境保全に向けては、既存のクリーンパーク茂原と同様に、法令基準値より厳しい基準値を設定する。マテリアルサイクルは、現在焼却ごみに含まれているプラスチック製品の分別収集・再商品化を検討する。エネルギー利活用は、施設から発生するエネルギーを施設内利用や周辺施設へ供給した上で、余剰電力を地域新電力へ全量売却し市域内で活用する。

 建設候補地は、基本的な考えとして▽2工場体制を継続することから、市南部に位置▽クリーンパーク茂原と同等の建築面積7000平方mを確保▽交通アクセスが良く、周辺環境への影響が少ないこと-とし、検討を進めていく。

 事業スケジュールは、24~25年度に施設整備基本計画策定やPPP手法等導入可能性調査を行い、25年度に地質・測量調査、25~28年度に環境影響評価を実施する。建設工事は、29~33年度を予定している。

 DB方式またはDB+O方式の場合では、整備基本設計を26年度、発注仕様書作成や事業者選定を27~28年度と想定。DBO方式またはPFI方式の場合では、発注仕様書作成や事業者選定を26~28年度に想定する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.