ストーカ式を採用 焼却施設の建て替え(松戸市)

[2024/4/23]
 松戸市は、第4回の市新焼却施設処理方式等検討会を市内で開催した。2034年度の竣工を見込んでいる新焼却施設について、ごみ処理方式は、ストーカ式焼却方式(残さ処理)を採用することを確認した。検討にあたっては、プラントメーカー7社から寄せされた市場調査結果などをふまえ評価した。6月下旬~7月上旬に第5回検討会を非公開で開催、施設整備調査結果報告書案とPFI等導入可能性調査報告書案をとりまとめることにしている。

 第4回検討会では、ごみ処理方式と余熱利用計画について公開で、施設配置・動線計画と事業方式の評価について非公開で意見を交わした。

 ごみ処理方式の検討にあたっては、昨年11月の第3回検討会で、「焼却方式(ストーカ式、流動床式)」と「ガス化溶融方式(シャフト炉式、流動式)」に絞り込み、プラントメーカーに市場調査を依頼、希望するごみ処理方式などを回答してもらった。

 評価結果をみると、合計点はストーカ式焼却方式が25点で最も高く、続いてシャフト炉式ガス化溶融方式19点、流動床式焼却方式16点、流動床式ガス化溶融方式15点の順となった。

 市場調査では、8社から調査票の提出があったものの、うち1社は参画の予定がないため、評価項目の「市場性」は同事業への参画を予定する7社のみで評価した。7社ともにストーカ式焼却方式を希望しており、事業者の選定にあたって競争原理が最も働くことが期待できるとしている。

 余熱利用計画については、施設内プラント設備の駆動への活用や、蓄電による使用、市が所有する施設への自己託送、余剰分は売電などに充てる方針などが示された。

 新焼却施設の建設候補地は、20年3月に稼働停止した高柳のクリーンセンターの跡地。1日あたりの処理能力は402t(134t×3炉)を見込む。

 PFI等導入可能性調査を含む環境アセスメント業務は、八千代エンジニヤリングが担当している。履行期限は27年3月まで。

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