動物愛護センターを整備へ 基本計画策定に着手(千葉市)

[2024/5/8 千葉版]
 千葉市は、動物愛護センター(仮称)の整備に乗り出す。老朽化する動物保護指導センターを再整備する計画。7日に基本計画策定業務の委託事業者を選定する一般競争入札の手続きを開始した。新たな施設の立地条件や事業手法の検討、概算費用の算出などを支援するもので、本年度予算では300万円を予算化している。

 新たな施設は、市全域を管轄とし、狂犬病予防法に基づく「犬の抑留所」としての機能と、動愛法に基づく「動物愛護管理センター」としての機能を兼ね備えた施設とする方針だ。

 基本計画策定業務では、3月に策定した「千葉市動物愛護管理行政のあり方」や他都市の再整備状況などを踏まえ、基本設計を進めていくために必要な条件を整理する。

 新施設の立地条件や建物の形態・構造、設置期間のほか、事業手法などを検討し、基本方針をとりまとめる。それらの成果を踏まえ、ゾーニングや動線計画を作成し、概算費用を算出する。契約期間は10月18日まで。

 一般競争入札の参加資格として、市測量・コンサルタント入札参加者資格名簿または市委託入札参加資格者名簿に登録されていることのほか、業務実績などを求めている。14日まで入札参加申請を受け付け、29日に開札する。

 動物保護指導センターの構造・規模は、管理棟がRC造一部2階建て延べ527平方m、収容棟がRC造2階建て延べ771平方m。総事業費は10億6000万円で、1993年に供用を開始した。

 この施設では狂犬病予防法にもとづく、放浪犬の収容・処分を中心として実施してきた。動物を取り巻く社会情勢の変化や動物愛護の法改正などを踏まえ、2022年度から23年度にかけて、有識者の意見を聞きながら、「千葉市動物愛護管理行政のあり方」を策定している。

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