拠点施設整備を検討 波崎東部活性化の基本計画(神栖市)

[2024/5/8 茨城版]
 神栖市は波崎東部地域活性化基本計画を公表した。市内で人口減少や高齢化が顕著な波崎東部地域について、地域資源や公共施設を活用して、にぎわい創出や定住・交流・関係人口の拡大による地域活性化を図っていく。基本計画によると、具体策として海に近接する立地を生かした地域拠点施設やスケートボードパークの整備を行う。拠点施設については26年度以降、スケートボードバークは25年度以降に設計業務に取りかかる見通しだ。

 市はまちのにぎわいづくり事業で、22年3月に息栖神社周辺整備基本計画と神之池緑地整備基本計画を策定。今回はこれらに続く3カ所目として、日の出町・豊ヶ崎・明神前地区を対象とした波崎東部地域の整備を実施する。なお、基本計画は八千代エンジニヤリング茨城事務所(水戸市)が担当した。

 基本構想では、同地域を▽コミュニティ・交流ゾーン▽移住・定住ゾーン▽スポーツ・レクリエーションゾーン▽自然体感ゾーン──の4つに分割。このうち、移住・定住ゾーンでは、市営住宅再編に伴って発生する用地へ子育て世帯向けの住宅整備の検討を進めており、今回の計画とは別に基本計画を策定する。

 コミュニティ・交流ゾーンでは、波崎東ふれあいセンター用地で施設の再整備を実施する。波崎東ふれあいセンターは、12年に閉校した旧波崎東小学校の校舎を使用しているコミュニティセンターで、建設から53年が経過し、老朽化が進行しているため、複合的な拠点施設として建替を行う。

 導入機能は、▽常設機能▽仮設機能▽将来導入機能──の3つを盛り込む。常設機能には、移住・定住ゾーンへの子育て世帯の流入を考慮し、談話スペースや多目的室、子育て世帯交流室のほか、緊急避難場所として防災備蓄倉庫を配置。仮設機能では、地域内の商店の不足を受けて、地域住民向けの朝市や移動販売、観光客向けのマルシェなどの飲食・物販機能を導入する。将来導入検討機能は、地域の高齢化や子育て世帯の流入などの変化に合わせて、医療施設や商業施設の整備を検討していく。

 スポーツ・レクリエーションでは、豊ヶ浜運動公園周辺の未利用地にスケートボードパークを整備していく。フルコンクリート型形式を想定し、初級者から上級者まですべての人が利用できるものとする。また、敷地内に残存する旧グリーンスポーツセンターの管理棟については、築40年以上で老朽化も著しいことから解体を予定。跡地には海への眺望を活かし、津波避難施設としても活用できる展望タワーの整備を計画している。

 自然体感ゾーンでは、波崎海岸砂丘植物公園の魅力向上のため、植物の植栽や休憩スペースの設置、遊歩道の再整備、駐車場出入口の改良を実施する。また、植物公園と豊ヶ浜運動公園を周遊するための遊歩道の整備も候補に挙がっている。

 事業スケジュールは、波崎東ふれあいセンター用地については、26年度以降に解体と再整備の設計を行う。運動公園周辺地は本年度からスケートボードパークの新設に係る意見収集や利用条件の精査を行って、25年度以降基本・実施設計に着手する。旧グリーンスポーツセンターの解体と展望タワーの整備は26年度以降となる方針だ。植物公園は本年度から順次、駐車場出入口の改良や休憩施設、遊歩道の整備を検討していく。

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