都計審で館山道4車線化を了承 北千葉道路の線形変更も(千葉県)

千葉市内で開かれた千葉県都市計画審議会

千葉市内で開かれた千葉県都市計画審議会

[2024/12/14 千葉版]
 千葉県の第201回都市計画審議会(会長・寺部慎太郎東京理科大学教授)が13日、千葉市内で開かれた。富津館山道路の4車線化や北千葉道路の線形変更など4議案を審議し、全て了承された。富津館山道路では暫定2車線区間の4車線化に着手する方針だ。

 審議会では、都市計画道路の変更2件のほか、建築基準法第51条ただし書の規定による処理施設(産業廃棄物処理施設)関連2件を審議した。

 都市計画道路の変更をみると、富津館山道路について、計画的な全線4車線化と館山市街地までのアクセス道路の整備を促進するため、暫定2車線区間となっている富浦IC(南房総市)~富津竹岡IC(富津市)間を4車線として都市計画決定する。

 併せて、すでに都市計画決定されている館山都市計画道路「川名真倉線」について、富浦ICまで接続するよう起点を変更するとともに名称を「深名真倉線」に見直す。

 対象区間は約20km。山側を基本に2車線増設する計画だ。既存道路と類似した地形であることが想定されるため、地表式(土工部)や地下式(トンネル部)、嵩上式(橋梁部)などの道路構造は既存道路と同様とする。

 標準横断図をみると、土工部は全体幅員22mとし、切土工や盛土工を進めていく。トンネル部では幅員8.5mのトンネルを「山岳工法」で新設する。橋梁部では幅員10.5mの新たな橋梁を架設する計画だ。

 県は都市計画の変更とともに、環境影響評価の手続きを進めている。総合的な評価として、15項目全ての環境要素について、工事を進めていく上で支障がないことが確認されている。

 北千葉道路では成田市内の県道成田下総線との交差部を都市計画変更する。近接する鉄道管理者との協議により、橋梁で鉄道の上を交差し、立体交差による印西方面へのハーフランプで接続する構造形式とするため、線形や幅員の一部を見直す。

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