継続費に64.9億円 新庁舎建設 規模縮小も事業費増額(桜川市補正)

[2024/12/19 茨城版]
 桜川市は、定例市議会に本年度の補正予算案を提出し、最終日に原案通り承認された。新庁舎建設計画では、建設規模を縮小する一方、5カ年の継続費は総額3億円を増額し、64億8893万円とした。今月にも設計・施工一括で入札公告を行うもようだ。本年度分の年割額などを減額したため、一般会計は13億4010万円の減額となり、総額を209億7153万円としている。

 新庁舎は本庁舎方式を採用し、羽田地内にある大和庁舎の市有地に建設を予定している。ことし3月に行われた建設工事の入札が不調となり、見直しを行った。

 当初計画では、新庁舎の規模をPC造一部S造4階建て、延床面積1万0185平方mとしていた。計画の変更により、4階部分の市議会エリアを大和東庁舎(RC造3階建て、延床面積1079平方m)3階の旧村議会議場を改修する形で再活用することにして規模を縮小。計画変更後の新庁舎の規模は、PC造一部S造3階建て、延床面積6557平方mとする。このほか、1階西側の多目的スペース、同中央のコミュニケーションスペースも縮小する。

 設計は、佐藤総合計画(東京都墨田区)・柴建築設計事務所(水戸市)・河野正博建築設計事務所(つくば市)JVが担当。継続費ではこれまで、23-26年度の4カ年としていたが、24-28年度の5カ年に延長した。

 1期工事の入札は、今月にも設計と施工を一括で公告する予定だ。工事が順調に進めば、27年8月の竣工と、同11月の新庁舎棟開庁を見込む。その後、西庁舎の解体、東庁舎の改修を経て、29年2月に全面開庁となる。

 補正予算ではこのほか、農地関係事業費の工事費として1648万円を計上。釜神地区用水機場や白井地区用水路でゲート改修を行うほか、塙世地区の水路法面補修、椎尾地区の道路横断暗渠、飯塚・本木地区の道路横断管改修などの工事を行う。

 ほかにも、市内全域を対象にした道路補修工事費として535万円を確保。義務教育学校管理費では工事費に420万円を計上し、桃山学園駐車場に防犯灯12基の設置工事を行う。

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