成田空港周辺で産業拠点の基本構想着手へ(千葉県)

[2025/3/8 千葉版]
 千葉県は7日、成田空港を核とした産業拠点の整備に向け、基本構想策定業務の委託先を選定するプロポーザルの手続きを開始した。成田空港に近接する約40~80haの区域を対象に、事業主体や事業手法、造成・立地計画などを検討するもので、委託料は3000万円を上限とする。17日に業務説明会を県庁で開く。

 業務名は、成田空港を核とした産業形成基本構想業務委託(成田空港を活かした持続可能な地域づくり検討事業)。同業務では、2024年9月に改訂した「成田空港周辺の地域づくりに関する実施プラン」の中で地域の将来像として掲げた「空港を核として、都市と田園が調和し、暮らしや産業の拠点として選ばれるエアポートシティ」の核となる国際産業拠点について、早期の事業着手を想定し、基本構想や基本設計をとりまとめる。

 調査の対象となるのは成田、富里、芝山、多古の4市町のうち、成田空港に近接する約40~80haの区域となる。

 基本構想では調査区域のうち1地区を設定し、適切な産業を提案することを求めている。事業内容の検討結果や民間ニーズなどをもとに事業主体を検討するとともに、開発行為、土地区画整理事業などから最適な事業手法を整理する。

 基本設計では、現況の地形や設計条件を活かした敷地全体の造成計画や立地計画を検討。道路や公園、排水施設、調整池などの公共施設計画、インフラ、防災施設などを検討し、事業収支計画や年度ごとの整備計画を作成する。履行期間は26年3月まで。

 プロポの応募資格として、県の物品等入札参加資格(委託)があることのほか、業務実績などを求めている。4月7日まで企画提案書を受け付け、22日の選定委員会を経て、24日までに受託候補者を特定する。

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