14者への分譲決まる 新市街地5地区の公益用地 ドラッグ店やスーパーなど(石巻市)

[2016/4/27 宮城版]
 石巻市は、新市街地5地区に設けている公益的施設用地の分譲相手を3月に募集し、25日現在で14者の分譲画地を決定、登録した(表参照)。5地区全体で見ると、募集対象である24画地の面積3万0097平方mに対し、分譲先が決まったのは28画地の1万8760平方m。進出業種はドラッグストアや衣料スーパー、美容室、老人福祉・介護事業施設など。新渡波とあけぼの北の2者には、5月に土地を引き渡す予定だ。

 新市街地の5地区は、新渡波、新渡波西、あけぼの北、新蛇田南、新蛇田南第二。分譲するのはいずれも沿道業務用地。建ぺい率は60%以下、容積率が200%以下。

 募集対象の画地数と面積は、新渡波が渡波字新沼の1街区8画地で計5800平方m、新渡波西が渡波字新千刈の1街区4画地で計2312平方m、あけぼの北が蛇田字西道下などの1街区4画地で計1331平方m、新蛇田南が蛇田字上前沼などの3街区23画地で計1万2977平方m、新蛇田南第二が蛇田字上前沼などの3街区5画地で計7677平方m。

 25日までに登録された分を除くと、残りの空き区画は、新渡波が4画地の計2900平方m、新蛇田南が6画地の計2667平方m、新蛇田南第二が2画地の計3458平方m。新渡波西は、2社の進出が予定されており、これが確定すればあけぼの北と同様、分譲地がすべて埋まるそうだ。

 空き区画への募集に関しては、25日の抽選で落ちた18者を対象に、改めて申請してもらう。月内には募集通知する。そこで決まらなければ、今回登録された事業者も含めて募集をかける。それでも決まらなければ、新たな事業者を募ることになる見込み。

 分譲用地の供給時期は、新渡波、新渡波西、あけぼの北の3地区がすでに供給中で、売買契約を結び次第、土地を引き渡す。残り2地区は造成中で、新蛇田南が5月ごろ、新蛇田南第二が29年度に供給を開始する予定。

 これらの新市街地は、土地区画整理事業で造成工事を進めており、新蛇田南第二を除く4地区には、震災被災者などが順次、移り住んでいる。市は公益的施設用地に生活利便施設の整備を促すことで、移転者の早期の生活再建を後押しする。

■28年3月募集の公益的施設用地で登録決定の事業者

地  区 事業者数 画地数 面積(平方m) 業 種 等
 新渡波 2,900  コンビニエンスストア
 あけぼの北 1,331  電気機器小売
新蛇田南 449  美容室
新蛇田南 374  インテリア
新蛇田南 1,742  老人福祉・介護事業
新蛇田南 1,326  美容室
新蛇田南 1,302  水産加工販売
新蛇田南 647  ペットショップ
新蛇田南 596  理美容店
新蛇田南 1,297  飲食店
新蛇田南 2,577  ドラッグストア
 新蛇田南 計 17 1万0,310
新蛇田南第二 3,235  衣料スーパー
新蛇田南第二 492  医薬品店
新蛇田南第二 492  果実小売
 新蛇田南第二 計 4,219
合  計 14 28 1万8,760

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