南町に複合ビル着工 松井建設が安全祈願 共同化で商店街再建(気仙沼市の建設組合)

鍬を入れる菅原市長(左)と齋藤理事長

鍬を入れる菅原市長(左)と齋藤理事長

[2016/4/28 宮城版]
 気仙沼市の南町2丁目地区共同化建設組合(齋藤宏理事長)による複合ビルの建設が27日に始まった。ビルには24軒の商業店舗と、24戸の災害公営住宅が入る。当日は現地で施工者の松井建設(東京都中央区)が安全祈願祭を開催した。齋藤理事長や、菅原茂気仙沼市長、工事関係者など約50人が出席し、無事故・無災害での完成を祈念。齋藤理事長は、気仙沼の『顔』となる商店街を共同化で再建することにより「全国・世界に気仙沼の町を発信させる」と意気込んだ。

 複合ビルは内湾地区の土地区画整理事業地内に建てる。建物はS造5階建て延べ約2400平方mの規模で、1階に店舗、2~5階に住居を確保する。これとは別棟で2階建ての店舗棟を建て、デッキで住宅棟と結ぶ。敷地面積は2694平方mで、広場なども設ける。

 新築設計はケース(大阪市東淀川区)が担当。建設事業費は税込12億7000万円。工期は29年4月15日まで。同月の店舗オープン、入居開始を予定する。同組合は14人の地権者で構成している。

鋤を入れる松井建設の白井専務

鋤を入れる松井建設の白井専務


 南町2丁目にはかつて商店街が軒を並べていたが、大震災の津波で壊滅的な被害を受けたため、仮設店舗の「紫市場」を建て、営業を続けてきた。今回の複合ビルには、紫市場の一部と、応募で集まった事業者の店舗が入る。2~5階は市が買い取り、災害公営住宅として被災者に供給する。

 安全祈願祭では、松井建設の白井隆取締役専務執行役員らが、鍬入れや玉ぐしを捧げるなどして工事の無事を祈った。神事の後には、齋藤理事長と菅原市長、気仙沼商工会議所の菅原昭彦会頭らがあいさつした。

 齋藤理事長は「南町商店街だけでなく魚町商店街とも密に連携し、気仙沼の顔に磨きをかけていきたいと思う。できれば全商店街を巻き込み、さらには全市民を参画させ、全国・世界に気仙沼の町を発信させる」と述べた。

 菅原市長は、南町2丁目の共同化事業について「復興土地区画整理事業、災害公営住宅整備事業、優良建築物等整備事業、グループ補助という4つの国を事業を組み合わせることで形になった」と紹介。複合ビルの建設工事が「皆さんの望み通りに無事故・無災害で予定通り完成することを祈念する」と話した。

鎌を振るケースの黒澤孝夫取締役

鎌を振るケースの黒澤孝夫取締役


 菅原会頭は、商工会議所として「皆さんと一緒に気仙沼の商業地を盛り上げるためにがんばりたい。これからウォーターフロントの開発や道路整備などもあるので、それらをきちんとかみ合わせながら気仙沼の顔としての誇らしいエリアを作れるように努力する」と誓った。

●現場代理人を務める松井建設東北支店の遊佐敏明氏のコメント

現場代理人を務める松井建設東北支店の遊佐敏明氏

現場代理人を務める松井建設東北支店の遊佐敏明氏

 人材・資材の手配は苦労すると思うが、皆さまが楽しみに待っているので安全に作業を進め、無事に建物を引き渡したい。周辺の道路がまだ整備されていないので、搬入路は日々変わる可能性がある。区画整理事業を担う内湾JVと調整しながら施工する。5月の連休明けから浸水対策として山留の鋼矢板を打ち始め、同月末ごろから基礎杭を打設する。

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