小中川900m改修へ 南白亀川流域懇談会で河川整備計画案(県土整備部)

[2016/11/19 千葉版]
 千葉県土整備部は18日、南白亀川流域懇談会(座長・石川忠晴東京工業大学名誉教授)の第9回会合を白子町役場で開いた。南白亀川水系河川整備計画の原案を議事とし、意見を出し合った。計画案では、東日本大震災を踏まえて津波対策を推進するほか、冠水被害の解消に向け、新たに小中川上流部の延長900m区間で河道拡幅や築堤、掘削などの改修を実施する方針が示された。今後、関係機関や国土交通省との協議を経て、計画策定となる運びだ。

 同懇談会は、南白亀川水系河川整備計画の策定に向け、学識経験者や河川利用者、地元住民、関係市町村長らの意見を聞く場として設置しているもの。22年2月以来の開催となった。

 県は18年1月に示した河川整備計画案について、東日本大震災の津波被害や市街地開発などを踏まえて更新する方針。津波対策を追加したほか、整備計画区間を変更している。

 津波対策では、比較的頻度の高い津波(L1津波)を対象に施設を設計。河口部から虎橋付近までの延長2・5km区間で、堤防をかさ上げする計画で、左岸側で最大2mのかさ上げとなる見通し。高さ1mのコンクリート特殊堤を整備していく。

 また、市街地開発や冠水被害を踏まえ、新たに小中川上流部(JR外房線大網駅~指定区間上流端)の900m区間で河道拡幅や築堤、掘削など実施する。堤防天端幅は3mを確保し、環境保全ブロックで法面の緑化を図る。

 これまでの河川整備計画案に盛り込んでいた事業も推進する。主な事業は、南白亀川で虎橋~北日当橋(延長2・75km)と小中川合流部~九十根橋(同2・3km)の築堤、赤目川で萱場橋~指定区間上流端(同3・4km)の河道拡幅や築堤、掘削、堰の統廃合、調節池(10万m3)の新設など。

 県が策定した河川整備基本方針をみると、南白亀川の基本高水のピーク流量は、年超過確率50分の1規模の降雨に対して、流域における流出抑制対策により、基準地点(観音堂)で秒速450m3と設定。上流の駒込調節池などの洪水調整施設により秒速40m3を調節し、河道への配分流量を秒速410m3としている。

 東日本大震災では、南白亀川で堤防の決壊がなかったものの、北日当橋付近まで津波が約5・4kmにわたり遡上。一部が浸水したほか、海岸護岸堤防が倒壊するなどの被害が発生した。地域づくりと整合を図りながら堤防など河川管理施設を整備することが急務となっている。

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