憲心会が特養20床増設 地域密着サービス 整備事業に3者選定(気仙沼市)

[2016/11/29 宮城版]
 気仙沼市は、29年度整備分の地域密着型サービス事業者を募集し、応募があった3者を全て選定した。3者の整備内容を見ると、ビジュアルビジョン(埼玉県さいたま市)がグループホームの新設、社会福祉法人春圃会(気仙沼市)が介護付き有料老人ホームの新設、社会福祉法人憲心会(同市)が特別養護老人ホームの増設となる。

 市によると、ビジュアルビジョンは本吉地区に定員18人のグループホームを設ける。同社が気仙沼に介護施設を設置するのは初めて。同社は介護事業のほか、図書出版、不動産開発、女性向けフィットネスなどの事業を展開している。

 春圃会は、本吉地区に介護付き有料老人ホームとして定員20人のケアハウスを建てる。同法人は現在、本吉地区に特養の「春圃苑」や「春圃苑ヘルパーステーション」を開設しているほか、小泉デイサービスセンターや本吉健康農園などの指定管理者となっている。

 憲心会は、唐桑地区に特養の「唐桑園」を開設しており、こちらに新規で20床分を増設する計画だ。今後に県から指定を受ける必要がある。同法人は同じ唐桑地区で障害者支援施設の「只越荘」も運営している。

 施設整備にあたっては、グループホームに1施設あたり1500万~3200万円、ケアハウスと特養に1床あたり200万~427万円が補助される見込み。このほか開設準備経費も補助される。

 同市が29年度整備分の地域密着型サービスとして10月3~31日に事業者を募集したのは▽小規模特養2施設▽定期巡回・随時対応型訪問介護看護2施設▽認知症対応型通所介護2施設▽小規模多機能型居宅介護4施設▽グループホーム)3施設▽介護付き優良老人ホーム等2施設──で計15施設。

 今回応募がなかった分のサービス事業については、29年度早々に改めて事業者を募集する考え。

東松島にも3者応募
 石巻は申し込みなし

 29年度整備分の地域密着型サービスについては、石巻市が9月27~10月3日、東松島市が今月1~7日に指定候補事業者を公募した。応募者は、石巻市がなし、東松島市が3者だった。

 東松島市は、小規模多機能型居宅介護の1施設を募集した。28日に審査委員会を開いており、来月上旬に選定結果を公表する予定。石巻市は、29年度に第7期介護保険事業計画を策定することから、そちらに今回の応募分(特養30床)を盛り込むかどうかを検討する。

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