下流側移設案で合意 新たな馬橋の架設検討 市は29年度に調査・設計へ(仙台市根白石まちづくり協)

[2016/12/1 宮城版]
 仙台市泉区の根白石まちづくり協議会(庄司俊一会長)は29日、実沢コミュニティ・センターで第5会合を開催した。架設位置を検討中の新たな馬橋は、現在の馬橋より150m下流側に架設する案で合意した。今後、市に要望する。市は要望を踏まえ29年度に調査・設計、30年度に詳細設計に着手する。

 現在の馬橋は、七北田川を跨ぐ国道457号に架設されている。橋長は36m、6径間のプレテン床版橋で幅員は約4.5m。27年9月豪雨で左岸の橋台部が崩壊し、市が上流側に同じ幅員の仮橋を設置。被災した橋は災害復旧工事で、上部工1径間を撤去し橋台を復旧する。

 市は、馬橋を復旧させた上で、新しい馬橋を架設する方針で、30年度に事業化する。同会は6月に設置。地区商工会や町内会、小中学校の校長ら19人で構成し、八千代エンジニヤリング(東北支店・仙台市青葉区)が、まちづくりを支援している。

 会合では、架設の位置とまちの将来像を見据え、下流への移設案と現地架け替え案を議論した。最終案では現在の馬橋より150m下流に移設する案に絞られた。現地架け替え案は、用地買収の手続きに時間がかかり実現性が低いことや、歩道が無く安全を確保することが難しいなどの意見が上がった。

 一方、現地での架け替えを希望する声もあったため、市の要望には、現馬橋を撤去して歩行者専用の橋りょうの架設と、新橋左岸側への道路新設を盛り込む。今後同会は、29年1月に報告書素案を作成し、同2月に地域住民報告する。報告会での意見を踏まえ市に要望する。

 現在の馬橋は、小中学校への通学路や仙台市中心部への通勤に多く利用されている。同地区東側では、三菱地所の泉パークタウン6期開発が計画されており、移設されれば開発地と最短で結ばれるため、地域の活性化も期待されている。

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