関・空間で実施設計 大塩引沢に火葬場新築 来年度から敷地造成(東松島市)

[2016/12/14 宮城版]
 東松島市は、大塩字引沢地区に新火葬場を設けるため、12日に新築工事実施設計業務の指名競争入札を開札し、2200万円で関・空間設計(仙台市青葉区)が落札した。予定価格は3844万円で、落札額が57.2%。入札には同社を含め8社が応札した。同社は新築工事の基本設計も受注している。来年度から敷地の造成工事を進める。当初の予定では同年9月の新築着工、30年7月の供用開始を見込んでいる。

 新火葬場は、一般廃棄物処理場の跡地約7900平方mを活用して建てる。平場で大規模な造成は伴わないが、取付道路などを整備する必要があるため、造成の基本設計業務を国際開発コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。来年3月末までに同業務をまとめる。

 新火葬場の建物は、RC造平屋一部2階建て延べ1200平方mの規模を計画。火葬炉2基と待合室2部屋、事務室、職員のシャワールーム、トイレなどを設ける。敷地内には普通車50台分とマイクロバス2台分の駐車場なども整備する考え。

 火葬炉の設備工事は、プロポーザルで富士建設工業(新潟県新潟市)を請負事業者に選んだ。プロポでは、炉床方式に台車式、棺の最大寸法に長さ2100mm、幅650mm、高さ600mmを設定していた。

 新築の基本計画はアール・アイ・エー(東北支社・仙台市青葉区)に作成業務を委託し、昨年度にまとめた。その段階では総事業費に7億1180万円を試算。内訳は、建設費が5億5600万円、敷地造成費が4300万円、火葬炉設備の設置費が1億1280万円。

 市は28年度予算で、実施設計等事業に限度額4600万円の債務負担を組んだ。期間は28~29年度。新築工事費と火葬炉の設備工事費は、29年度予算でそれぞれ2カ年の債務負担を設定する予定だ。

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