北千葉道路を有料道路で年内に協議会(千葉県土整備常任委)

[2016/12/15 千葉版]
 野田勝県土整備部長は、14日開かれた県議会県土整備常任委員会で、12月補正予算案について説明するとともに、▽北千葉道路に係る要望活動▽知事の東京外かく環状道路の現地視察──について報告した。このうち、北千葉道路の市川市~船橋市の小室インターチェンジ間については、有料道路事業制度を活用しての整備案を協議するための道路協議会を年内に開催する方向で調整が進められている。

 国道464号北千葉道路は、東京外かく環状道路(外環道)と国道16号、成田国際空港を最短ルートで結び、沿線にある千葉ニュータウン、成田ニュータウンを連絡する道路。全体約43kmのうち、約22kmが開通済み、約12kmについては国の協力を得ながら事業を進めている。残る外環道から鎌ケ谷市間の延長約9kmについては、国により調査が進められており、28年9月に調査の状況報告が行われた。

 協議の場とする千葉県道路協議会は、国土交通省関東地方整備局、千葉県、千葉市、東日本高速道路、首都高速道路の5者で構成している。現在は、協議会を年内に開催する方向で調整が進んでいる。年内に北千葉道路について、有料道路事業を活用した整備案についての協議をスタートさせる予定だが、その後のスケジュールなどは未定としている。

 直轄調査の状況については、第5回北千葉道路連絡調整会議で、国土交通省首都国道事務所が説明した。国際空港へのアクセスや周辺の高速道路ネットワークも踏まえながら、沿線市からの意見も踏まえ▽首都圏(東京外環)と成田空港を連結するため、規格の高い道路(自動車専用道路)とすること▽地域道路の慢性的な渋滞を緩和するため、一般道路を併設すること──としていた。

【北千葉道路に係る要望活動】

 11月21日に、森田知事に同行して沿線市長とともに、石井国土交通大臣と面会し、国が管理する道路のネットワークとして市川市から船橋市の小室インターチェンジ間を、規格の高い道路で整備することや、早期整備のため有料道路事業制度を活用することなどを要望してきた。

 石井大臣からは、「関係者との協議の場を設け、有料道路事業を活用した整備案をまとめたい」と、前向きな発言を得た。現在、12月中の道路協議会開催について、関係機関と調整を進めているところである。

 今後も、引き続き国の調査に積極的に協力し、早期の直轄事業化に向け、取り組んでいく。
【知事の東京外かく環状道路の現地視察】

 12月9日に森田知事が、29年度の開通に向け、全線にわたり工事が進められている外環道千葉県区間の工事現場を視察した。

 当日は私も同行し、京葉ジャンクション(仮称)や京成線交差部、北千葉ジャンクション(仮称)などを視察し、事業者である国及び東日本高速道路から、事業の概要や工法、工事の状況について説明を受けた。

 県としては、29年度の確実な開通に向け、引き続き、国と東日本高速道路と連携していく。

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