好文館高 設計プロポ 佐藤総合計画を特定 大規模事業で建替え(県土木部)

[2017/2/18 宮城版]
 校舎を建て替える石巻好文館高校(石巻市貞山3─4─1)について県土木部は17日、公募型プロポーザル「石巻好文館高校舎改築設計業務委託」の受託候補者として佐藤総合計画(東北事務所・仙台市青葉区)を特定した。同社には延べ面積6300平方m程度の新校舎に関する基本・実施設計などを委託する。県は早ければ29年度中に解体に着手し、30年度から建設を進める。

 プロポーザルには昨年12月22日の申込期限までに、13社が参加表明した(うち、2社は失格)。県は第1段階として、1月18日までに佐藤総合計画を含め▽構建築設計事務所▽盛総合設計▽菅伸建築設計事務所▽大建設計(東北事務所)──の5社を絞り込んだ。

 16日に第2段階となる判定会を開き、提案内容を審査した。その結果、評価点90.1を獲得した佐藤総合計画を特定。3月下旬までの契約締結を目指す。同社は同時期に進められたプロポーザル「船形コロニー改築等設計業務委託」も受託している。次点は大建設計(82.5点)だった。

 18年の男女共学化によって誕生した石巻好文館高校は、旧石巻女子高校時代の学校施設を継続使用している。昭和42年竣工の東校舎、同43年竣工の西校舎を合わせた校舎棟の規模は、RC造3階建て延べ6339平方m。老朽化が著しいため、大規模公共事業として建て替えることになった。

 新校舎は延べ6300平方m程度で建設する。670平方m程度の付属棟なども建設する予定。同社には敷地6万3030平方mの土地利用計画や改築事業の手順、スケジュールなどを提案してもらい、その上で、新校舎の基本・実施設計および既存校舎の解体設計をまとめてもらう。履行期間は30年7月下旬まで。

 県は概算事業費として38億1100万円(税込)を試算している。このうち新築・解体工事費は36億1700万円。先に既存校舎を解体し、30、31年度の2カ年で新校舎を建設する。供用は32年4月から。新校舎の完成後は外構やグラウンド整備を行う予定だ。

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