庁舎建替へ基金積立 一般会計に154億円(白石市29年度当初予算案)

[2017/2/21 宮城版]
 白石市は、23日開会の市議会2月定例会に提案する29年度当初予算案を公表した。一般会計は前年度比5.9%減(9億6809万円)減の154億1582万円を計上。減額は公共下水道施設復旧に伴う下水道事業会計への費用繰出し終了などを要因とする。新年度予算には、老朽化が進む庁舎の建て替えに向けて基金を新設し、1億円を積み立てた。

 新年度予算は、一般会計と特別会計3事業、企業会計2事業を合わせた総額を276億2218万とする。一般会計の投資的経費のうち、普通建設事業費は13億1055万円(前年度比12%減)で内訳をみると、補助事業が7億0462万円、単独事業が6億0592万円となった。

 29年度予算には、庁舎を含む公共施設などの総合管理計画策定業務委託費を追加。28年度に基本計画を策定済みで、新年度には同計画に基づく個別計画の策定を進めていく。各施設の建設事業にかかる経費の平準化手法を検討する。あわせて新しい庁舎建設に向けて基金を設立し、将来の建て替えに備える。

 現庁舎は昭和48年竣工のRC造5階建て述べ5434平方mの規模。18年に耐震化を実施したが大震災の影響もあり、特に配管など設備に不安を抱えている。また外部機関も多く本庁者への集約が求められるなか、老朽化やスペースなどの問題で移転集約が難しい状況だ。

 このほか主な事業をみると、道路関係では市道原線ほか10路線に改良舗装工事費4100万円を計上。市道狐沢跨道橋ほか1橋の修繕や道路点検などに委託費計1億3115万円を措置した。また市道中央通り線ほか11路線の舗装修繕、市道鎌先1号線の道路改良に工事費計1億0010万円、また白石沖西堀線の街路事業には工事費8537万円を充てる。公園施設には改良と長寿命化対策の工事費として計2億2139万円のほか、長寿命化対策設計委託費も計上。

 白石スキー場の整備事業には、コース拡幅に向けた立木調査や第5・6リフト架け替えに伴う測量業務などに委託費計1058万円を措置。関連工事は30年度に実施する見通し。

 また水道事業会計には国道4号付加車線工事に伴う配水管移設などの工事費計1億8575万円などを盛り込んでいる。

20170221sen

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