小学校4校で施設整備 約8・7億円を繰越処理(大崎市3月補正予算案)

[2017/3/7 宮城版]
 大崎市は7日、現在開会中の市議会定例会に28年度3月補正予算案を提出する。主な工事では三本木小学校など4小学校の施設整備に合わせて8億6948万円を計上し、繰り越し処理を行う。補正予算案は8日に審議を予定し、原案通り可決されれば、一般会計に1435万円を追加し、当初からの累計を671億0495万円となる見通し。

 対象は古川第二小、同第三小、同第四小、三本木小学校のプールや屋内運動場となっている。三本木小と古川第二小はプール改修、古川第三小と同第四小では体育館の大規模改造工事を予定している。

 三本木小学校のプールは昭和44年竣工。大震災などの影響により、プールが沈下していることや耐用年数が過ぎていることから、既存コンクリート造の大プール25m×15mと小プール10m×15mを撤去。新たに同規模のFRP製プールを整備する。またコンクリートブロック造の機械室・倉庫と便所も解体し、新たにRC造145平方mのプール付属棟を新設する。

 新付属棟には男女更衣室のほか、多目的便所の配置も計画。便所などは利便性を考慮し、外部とプール側と両面からアクセスできるつくりとする。事業費は2億4750万円。設計発注段階の概算工事費は税込みで2億4600万円(改築:2億1900万円、解体2700万円)を見込んでいた。

 第二小学校のプールについては。昭和50年竣工のコンクリート製25mプール。竣工から40年が経過し、耐用年数が過ぎていることから、FRP化してプール本体の耐震化を行うほか、配水管の耐震化、プールサイドの改修などを予定。付属棟についても内・外装の全面改修やトイレの洋式化などを実施する見通しだ。事業費は1億3700万円。

 第三小と第四小の屋内運動場大規模改修は、老朽化により外壁にひび割れなどが目立つ状態となっている2校の体育館について、壁面のひび割れ補修やカバー工法による屋根の補修、サッシの耐震化などを予定している。

 第三小学校では昭和57年竣工でRC造一部2階建て延べ1191平方mの体育館。第四小学校ではRC造平屋1450平方mの体育館をはじめ、S造平屋94平方mの渡り廊下も改修を行う。

 事業費は第三小体育館が2億3129万円、第四小体育館が2億6310万円となる見通し。

 このほかの主な内容としては、鳴子総合支所新庁舎建設事業の測量設計に60万円、基本計画策定に550万円なども盛り込んでいる。

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