工事・業務1913件 WTOで出島架橋発注(県出納局29年度発注予定)

[2017/4/4 宮城版]
 県出納局は3日、29年度の公共工事発注予定を公表した。発注額が250万円以上となる案件は、1日時点で工事が1222件、建設関連業務が691件となった。このうち、WTO対象の工事案件は3件。女川町から事業を受託している出島(いずしま)大橋の架設に関し、設計・施工を一括する高度II型の一般競争入札を第2四半期に公告する予定だ。

 公表された発注予定によると、工事案件の発注件数は28年度比59件減の1281件。四半期別の件数は、第1四半期が432件、第2四半期が509件、第3四半期が217件、第4四半期が64件となっている。

 部局別の発注件数を見ると、最も多いのが土木部の583件(本庁161件+地方機関422件)で、全体の47.7%を占めている。次いで農林水産部の329件(本庁13件+地方機関316件)、教育庁の94件(本庁85件+地方機関9件)。企業局は水道施設関連の工事80件(本庁10件+地方機関70件)を発注する。

 WTO対象案件は▽豊里大橋橋りょう上部工耐震補強補修工事(登米市豊里町)▽出島架橋本体工事(女川町出島)▽大谷地区海岸防潮堤ほか工事(気仙沼市本吉町)──の3件を予定している。

 女川町尾浦地区と離島の出島間に橋長352mの鋼中路アーチ橋を架設する出島架橋本体工事は、第2四半期に高度II型の総合評価方式を適用して入札公告する予定。詳細設計業務と本体工事を一括して発注することとし、最初に入札参加者から事業提案を募る。その後、半年程度をかけて受託者選定を進める。設計・施工に約61カ月、概算工事規模24億7000万円以上を見込んでいる。

 大谷海岸沿いの国道45号と防潮堤を一体的に整備する「大谷地区海岸防潮堤ほか工事」は、第2四半期の発注を見込む。防潮堤700mを整備し、防潮堤沿いの国道1000mを付け替える。工期は約36カ月、概算工事規模は24億7000万円以上を試算している。

 このほか、土木一式工事では土木部道路課が「崎山トンネル工事・仮称」を第2四半期に発注する。女川町崎山地区を通る国道398号の狭あい対策として、延長700mのトンネルを掘削する。同課はほかに、石巻市から工事を受託している鎮守大橋の架設事業について、第3四半期に下部工の第2弾となる「鎮守大橋橋りょう下部工工事その2」を発注する。旧北上川河口部に新設する橋について、ニューマチックケーソン基礎を造って橋脚1基を打設する。

 建築一式工事では、土木部営繕課が第1四半期に「若林警察署庁舎新築工事・仮称」と「畜産試験場種雄牛舎新築工事」を発注する。若林署の工事では、若林区荒井東地区にRC造4階建て4087平方mの庁舎などを新築。畜産試験場の工事では、大崎市岩出山にS造平屋856平方mの牛舎などを新築する。概算工事規模はともに5億~24億7000万円以上を見込んでいる。

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