特定業務代行者を公募 仙台若林に14階ビル 5月23日まで参加受付 卸町2丁目の優良建築準備会

[2017/4/20 宮城版]
 仙台市若林区の卸町2丁目9番地区優良建築物等整備事業準備会(兒玉光一会長)は19日、特定業務代行者を選定するため、募集要項を公表した。20日から5月12日まで要項を配布し、同23日まで参加を受け付ける。応募要件は単体かJVで、工事資格は建築一式1000点以上を対象にする。

 同会は、仙台市の事業制度を活用し、地上14階建ての店舗兼共同住宅(共同化タイプB基準)を建設する。当初公募した事業協力者を特定業務代行者に切り替え、早期事業の着手を目指す。6月下旬に優秀交渉権者を決定し、地権者会を設立する。

 事業地は、仙台市地下鉄東西線「卸町駅」の北側。業務では▽施行者代行業務▽保留床処分▽テナント誘致▽事業支援▽工事施工──。工事の範囲は、既存建築物の除却、整地、本体建築工事で、30年1月に解体着手、同5月に本体工事の着工を想定する。工期は約22カ月。

 応募資格は、単体か複数企業のJVで、JVの場合は、幹事企業に保留床処分企業と建設工事企業を別途置き、どちらか1社を代表企業とする。このほかは、共同事業の受託実績、工事資格が建築工事一式の総合評定値1000点以上で、一定要件を満たす施工実績があることなど。

 応募書類の提出方法は、質問書が郵送で同15日まで受け付け、メールで回答。ほかは山下設計東北支社(仙台市青葉区)に持参する。参加申込は同23日まで、提案書は6月20日まで受け付ける。選定結果は6月下旬に通知する。

 事業期間は6月~31年12月で、6月の地権者会設立後のスケジュールは、12月に等価交換、30年3月に解体完了を予定。新築工事は30年5月着工で、31年10月竣工を目指す。当初の事業規模は約21億円。

 施設建築物の概要は※表のとおり。山下設計は、同地区のまちづくり支援業務を担当。市の事業制度は27年度、地下鉄沿線に居住機能を集積するため、補助対象区域を東西線駅500m圏内に拡大。補助率は従来通りで、29年度予算に6200万円を計上している。

【施設等建築物等の概要】

計画地 仙台市若林区卸町2-9-6、9-7、9-8、9-9、9-10、9-11
用途 店舗(1階のみ)、共同住宅
階数 地上14階
敷地面積 約2300平方m
A案 B案
建築面積 約890平方m 約1010平方m
延床面積 約5650平方m 約9060平方m
※内権利床(共通):1階商業床440平方m、2~14住戸
住戸数 65戸 112戸

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