パークゴルフ場を拡張 みちのく湖畔公園 Wi─Fi化推進(東北国営公園)

[2017/4/19 宮城版]
 国土交通省東北国営公園事務所は、32年度までかけて、みちのく杜の湖畔公園(柴田郡川崎町)の既存施設を修繕・改修するとともに、リニューアル化を進める考えだ。本年度は、パークゴルフ場の拡張や、駐車場の整備、園内のWi─Fi化、遊具の更新、園路のバリアフリー化などを進める。30年度以降は、遊具の更新や園路の改修を継続するほか、案内サインの多言語化などに取り組む。

 パークゴルフ場は昨年度、北地区に9ホールを整備した。計画では本年度に倍の18ホールまで増やす。その後、利用状況を見てさらなる拡張を検討する。

 駐車場の整備は、ふれあいプラザ「あだこだ」に普通車150台程度のスペースを確保し、アスファルト舗装で仕上げる。工事は第2四半期に一般競争入札で発注する。

 駐車場整備の工事内容は、50本の植栽木移植や、550立方mの掘削、400立方mの盛土、6000平方mのアスファルト舗装、1000平方mのコンクリート系舗装など。工期は約6カ月。概算工事規模は6000万~1億円。

 第2四半期にはこのほか、管理施設他修繕工事を一般競争入札で発注する予定。工事内容は、2000立方mの植栽基盤盛土、延長400mの管理用柵撤去、延長500mの管理用柵設置など。工期は約6カ月。概算工事規模は6000万~1億円。

 Wi─Fi化は、南地区の大部分で計画しており、無線LANのルーターを10台ほど設置する。光ケーブルの敷設はごく一部となる。同地区のふるさと村は、これまでテレビ画像で案内していたが、無線LANに切り替え、将来的にスマートフォンで情報発信し、外国語にも対応できるようにする。

 遊具の更新は、本年度の工事を西部造園(東北営業所・仙台市青葉区)に発注しており、登はん運動系遊具の設置や跳躍系遊具の撤去・設置、門型柵の整備などを9月29日までの工期で施工する。同じく9月29日までの工期で、南地区の園路修繕工事をむつみ造園土木(仙台支店・仙台市太白区)が請け負っている。

 同公園は、平成元年に開園し、間もなく30周年を迎える。この節目に合わせ、長寿命化計画に基づく計画的な施設修繕・改修や、リニューアル化を進める。リニューアル化の主な内容は、利用動向を踏まえた遊具への転換や、園路の周遊化など。長寿命化計画の策定にあたっては、緑の風景計画(東北事務所・柴田郡川崎町)が施設更新検討業務などを請け負った。

 同公園の概要を見ると、敷地面積が647.4haで、うち355.1haが湖面などの水面積。南地区の文化と水のゾーン、北地区の健康と緑のゾーン、里山地区の森と環境のゾーンなどにゾーニングされている。

 公園の管理・運営業務は、公園財団・JR東日本コンサルタンツ共同体が32年1月末まで担う。28年5月22日には累計入園者数が1500万人に達した。災害時には防災拠点としての役割も担う。

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