白子町・緑川町長に聞く スーパー誘致を最優先
[2025/6/28千葉版]
千葉県白子町長の緑川輝男町長が6月27日、今後の基本姿勢などについて語った。「公約で唱えてきたスーパーマーケット誘致に最優先で取り組む」と述べ、職員や町民らで構成する15人~20人ほどの対策チームを立ち上げ、課題の洗い出し進める考えを示した。
──最優先で取り組むことは
公約で唱えてきたスーパーの誘致に最優先で取り組みたい。私を支持してくれた方々の中にも、スーパーが欲しいという方が多かった。衣食住の食にかかわる部分なので、最優先で取り組むべき課題と思っている。
町民の間では、候補地として、あそこがいい、ここがいいとか、いろいろ話があるようだが、私自身はまったく白紙の状態にある。来月にはスーパーの関係者からレクチャーをしてもらうので、どのような課題があるのか、場所なのか、あるいは事業者の資金なのか、あるいは町が援助する財政的余裕があるのかなどを確認していく。その後、職員や町民らで構成する15人~20人ほどの対策チームを立ち上げ、意見交換しながら課題をクリアしていき、その後、具体的な話になると思う。
どういう方向性がいいのか、町民が求めていないものを行政主体でつくってしまうと、結局、使われないことにもなるので、多くの町民が買いやすい店舗となるようにしたい。
──小学校統合計画の見直しについて
(プロポーザルで決定した設計候補者からの)提案を、まだしっかり見ていないので、どのように審査があり、候補者が決まったかなど確認したい。
私が選挙戦で訴えたのは、今まで統合だけで進んできて、その他は一切話がなかったということ。保育園のこと、スクールバスのことなど、もろもろの話をした中で進めてこなかったのではないか。プロボーザルで提案された場所が最善なのか、時間もないが、近隣市町の事例など、メリットやデメリットを確認し、現在として最善のものをつくりたい。その後で、いただいた提案が良ければ進めていく。
──道路整備について
町の一番のネックとなっている茂原白子バイパスは、津波避難道路にもなっているので、供用開始に向けて、どんどん進める必要がある。県予算でやっているので、県にも要望していく。
──白子版コンパクトシティについて
中心地に集まるのはやぶさかではないが、今後、学校や保育園が統合していくと、さらに地域の核となるものがみんな無くなってしまう。どう地域の核を残すか。旧保育園や旧小学校をうまく活用して、地域のコミュニティを、何かしら交流接点を持たせるようなものができるのかどうか。そこを考えてからではないと、コンパクトシティといって、みんな集めると無理が出ると思う。
──観光振興について
東京や千葉など外からから来てもらい、白子の再発見をしてもらって、それをうまく町の発展につなげていく。観光地域づくり法人(DMO)設立の取り組みも、積極的に進める。現在、候補法人となっているので、7月に正式に応募し、法人化を目指す。