排水機場の耐震を照査 数年かけ対策検討 登米中田地区で2カ所(北上土地改良)

[2017/7/25 宮城版]
 農林水産省北上土地改良調査管理事務所は、登米市の中田地区で、西田排水機場と糠塚排水機場の耐震性能照査に着手する。24日付で耐震性照査検討業務の簡易公募型プロポーザルを公告しており、8月3日まで参加表明書、同10日~9月1日に技術提案書を受け付け、9月11日までに委託先の特定結果を通知する。耐震性能調査の検討は、国営施設応急対策事業で複数年かけて進める計画だ。調査結果を踏まえて必要な対策工事を判断する。

 両排水機場はそれぞれ、口径が600mmと800mm、900mmのポンプが1台ずつ設けられており、計画排水量が毎秒3.5立方mの能力となっている。建屋は2カ所ともRC造平屋一部2階建て。

 西田排水機は、建屋の延べ床面積が197平方mで、昭和62年に建設された。糠塚排水機場は、建屋の延べ床面積が271平方mで、昭和60年に造られた。耐震性能照査を行うのは今回が初めて。

 同業務のプロポは、東北農政局から建設コンサルタントがA等級の資格認定を受けている企業が参加できる。参加表明書の選定結果は8月9日までに書面で通知する。

 国営施設応急対策事業は、不測の事故が発生した場合の二次被害防止に必要な応急対策と、施設全体のリスク把握に向けた調査、補修・補強までを進める。

 東北農政局の管内では、同事業を活用して、名取川地区での名取川頭首工の改修・耐震化や、角田地区での江尻排水機場の改修、旧迫川地区での箟岳(ののだけ)揚水機場の改築などを進めることになっている。

 中田地区では27年度に、国営造成水利施設保全対策指導事業で、大泉など幹線用水路3路線の機能診断調査業務を日化エンジニアリング(東北事務所・仙台市太白区)に委託。本年度は、大泉揚水機場の電気設備応急対策工事を明電エンジニアリング(本社・東京都品川区)に発注した。

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