1.1haを盛土造成 大島にターミナル施設 実施設計の入札公告(気仙沼市)

[2017/8/1 宮城版]
 気仙沼市は、大島ウェルカム・ターミナル(仮称)の整備に向け、土地造成の実施設計、用地測量、地質調査を一括して委託する。7月31日に一括業務の一般競争入札を公告しており、10日まで参加申請を受け付け、22日に開札する。ターミナルは、市が1.1haの土地を盛土造成し、木造平屋420平方mの直売所兼交流施設と、95台分の駐車場を整備するほか、民間事業者に商業施設を建ててもらう。30年度に敷地造成や建築の工事を進め、完成を目指す。

 同業務の内容は、造成の実施設計、現地測量、路線測量、地質調査。履行期限は30年3月23日。入札の参加資格は、県内に本店か支店を置き、登録業種が測量業務、建設コンサルタント業務(地質部門、施工計画・施工設備および積算部門)、地質調査業務であることなど。

 ターミナルの整備場所は、大島の浦の浜地区で、フェリー乗り場の背後地。県が架設工事を進めている気仙沼大島大橋のルート沿線に位置し、大島の玄関口や交通の結節点となる。同橋は30年度の開通を予定する。

 計画では、県が造る防潮堤の背後地を盛土造成した上で、公共の木造施設を建て、直売所や交流スペース、待合室、観光案内所、トイレなどを設ける。浦の浜には大震災前に商店街があったことから、民間事業者に商業施設を建ててもらう。商業施設は魚屋や飲食店などが入居する見込みだが、建設に当たっては事業者を公募することになる。

 県が造る防潮堤は、海抜7.5mの高さで、緑化が予定されている。背後地も同じ高さにそろえるため、現地盤から5.9mほど盛土する見通し。

 昨年度はターミナルの整備計画策定業務をパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)に委託し、施設整備のコンセプトと導入機能の検討や、施設規模の算定、施設配置計画の作成などを進めた。市は年度内に、運営手法の検討業務を別途委託する予定で、場合によってはその業務で基本計画を見直す。

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