キャンパスマスタープラン 松戸にアカデミック・リンク・センター(千葉大学)

[2017/8/17 千葉版]
 千葉大学は「キャンパスマスタープラン2017」を公表した。中長期的な施設環境の整備や活用に関する具体目標を定める指針となるもの。西千葉キャンパスで東京大学生産技術研究所西千葉実験所移転後の一部敷地の移管を検討するほか、松戸キャンパスで図書館などの機能を持つアカデミック・リンク・センターを設置する方向性が示されている。

 このプランは「キャンパスマスタープラン2012」をもとに、アカデミックプランに対応し、長期的な視点からより良いキャンパス環境を実現するため、「西千葉」「亥鼻」「松戸」「柏の葉」の4つの主要キャンパスのフレームワーク(キャンパスのあるべき骨格)を定めたもの。

 キャンパスごとの戦略は、西千葉が「持続可能な社会と環境を科学するキャンパス」、亥鼻が「生命と健康を科学するキャンパス」、松戸が「食と緑を科学するキャンパス」、柏の葉が「環境・健康・食の学際研究キャンパス」とする。

 キャンパス別の方向性をみると、西千葉キャンの交流ゾーンでは、大学全体の活動を広く社会にアピールするため、インフォメーションセンターを整備することが重要であるとしている。

 共同利用ゾーンは、分散しているため、文系教室群や普遍教室群の再開発が必要となった時にゾーンの一体化を考慮する。一方、食堂施設は約39haあるキャンパスの一カ所に集中しているため、分散化を検討していく必要があるとした。

 教育研究ゾーンでは、附属幼稚園の移転先について検討する。敷地の東側に隣接し、移転が決定している東京大学生産技術研究所西千葉実験所敷地について、その一部を千葉大学が利活用する方策の検討を推進する。

 また、大きな連携研究成果をあげていくため、グローバル化に対応した海外研究者・短期留学生用宿舎の整備、附属幼稚園の敷地を利用した駅至近の産学連携拠点を含む交流ゾーンの形成なども、東大生産技術研究所移転後跡地の一部活用と同時に検討していくこととする。

 亥鼻キャンパスでは、医学系総合研究棟の建設が実現すると、医学部本館の保存または再生を実現する手法を検討していく必要がある。改修後15年が経過する看護学部の今後の整備のあり方と合わせ、より長期的な将来ゾーニングの検討が重要であるとした。

 松戸キャンパスでは、老朽化した教育研究スペースの解消を図るため、図書館などの機能を持つアカデミック・リンク・センターを設置するとともに、園芸学部の象徴でもあるフランス式庭園やイタリア式庭園と一体となった計画とする。学生寮(浩気寮)を将来的に移転する方向で検討し、現在の北門周辺に100周年記念広場と連続する交流ゾーンの形成を目指す。

 また、現在100周年記念広場予定地にあるテニスコートやプールなどの運動施設の移転場所や今後進展が期待される植物工場関連研究スペース確保のため、研究圃場ゾーンの一部を、将来の運動場ならびに教育研究ゾーンとする。

 柏の葉キャンパスでは、柏の葉キャンパス駅を中心とする商業地域と県道を挟んで向かい合う場所を、共同利用ゾーンとして位置付ける。今後、大学と地域が接する場所にふさわしい連携機能の設置を検討し、千葉大学の研究力を社会に発信していく拠点とする方針だ。

 また、キャンパス周辺で、植物工場関係者や訪問者の増加に伴う自動車・自転車の増加がみられるため、一部道路の拡幅・舗装と併せ、駐車場や駐輪場の整備を進める必要があるとしている。

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