新橋周辺地区に防災広場 避難路も(千葉県浦安市)

[2017/8/10 千葉版]
 千葉県浦安市市街地開発課は、堀江3丁目地先の防災機能強化を図るため、住民が一時的に避難できるなど拠点となる広場を整備するとともに、災害発生時に避難路として利用できる道路の新設を計画しており、30日に開札予定の指名競争入札でこれらに伴う測量や基本設計、予備設計などを委託する。成果は年度内にまとめ、その実際の整備内容などについて今後住民と協議し、詰めていく考えだ。

 広場の整備が計画されているのは、境川に架かる新橋の袂(たもと)で、従前に市が取得していた境川沿いのさら地の市有地約1200平方m。東京メトロ東西線浦安駅にも至近な新橋周辺地区は、まちの魅力拠点ゾーンにも位置付けられており、密集市街地の改善も視野に入れた同地への広場の整備は、市の都市計画マスタープランにも盛り込まれている。

 市ではその市有地の一部となる約1000平方mを活用して広場とする考えで、業務では条件の細部検討や諸施設の検討・設定、基本設計図の作成と概算工事費の算出、パース作成などをまとめて、同地区の住民との検討材料とする計画。併せて設計の基礎となる資料の作成に向け、4級基準点測量11点と、地区約2.6haの平板補足測量も実施する。

 基本設計に当たり市では、必要となる機能・利便性などに配慮した施設計画とすることとし、総合的に周辺環境や施工性、経済性に優れた案を抽出するよう求めている。

 併せて境川沿いをベースに道路を新設するため、その予備設計も進める。設計計画や現地踏査、路線選定、設計図と関係機関との協議資料作成、概算工事費算出などを進めていくとともに、ルートによって用地収用が必要となることから、これらについても住民と協議していく方針だ。

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