大規模2事業を審議 南部拠点校 事業費69億円 本年度、設計プロポ実施(県行政評価委)

[2017/9/2 宮城版]
 県行政評価委員会の大規模事業評価部会(部会長:奥村誠東北大学災害科学国際研究所教授)が1日、県庁内で開かれた。村井嘉浩知事が諮問した「南部地区職業教育拠点校整備事業」と「宮城第一高校校舎等改築事業」の2議案について、事業内容や妥当性などを審議した。南部地区職業教育拠点校整備事業では、柴田農林高校(柴田郡大河原町)と大河原商業高校(同)を統合し、地域ニーズに即した新しい職業教育系の高校を新設する。事業費に69億8675万円を試算。本年度中にプロポーザルによって設計業務を委託する。

 南部地区職業教育拠点校整備事業は▽県南地区の少子化が進んでいること▽柴田農林、大河原商業の学校施設が老朽化していること▽生徒の進路や企業からの求人に関して、地域ニーズが変わってきたこと──などの理由から2校を統合する。その際、商業デザイン系の学科を加え、新しい校風の職業教育系高校として学校を新設する。県はこれまで懇話会を開催し、新高校に求められるニーズや学校の規模などを検討してきた。

 新高校は柴田農林(大河原町字上川原7-2)の敷地内に建設する。同校の敷地面積は2万4673.1平方m。事業ではまず、敷地北側にある駐車スペースに仮設校舎や仮設部室を建設し、同じ北側にある南校舎や部室棟などを解体する。次に、解体跡地にRC造9187.3平方mの新校舎と、S造1644.4平方mの新農業実習棟を建設する。それらが完成後、既存の本校舎と農業実習棟を解体する。

 県が試算した事業費を見ると、新校舎の事業費は調査・設計費が1億2952万円、工事費が50億2044万円を見込んでいる。新農業実習棟の事業費は、設計費が3338万円、工事費が11億1450万円。仮設校舎の建設や既存校舎の解体などを含め、総事業費を69億8675万円と試算している。

 新施設建設後、40年間の管理的経費の試算では、校舎などの維持管理費に1億7432万円、建設20年後に実施を予定する大規模修繕費に27億1118万円を見込む。

 事業スケジュールを見ると、本年度中に公募型プロポーザルを公告し、設計業務を委託する。特定した受託者には、30~31年度の2カ年で基本・詳細設計をまとめてもらう。南校舎の解体については、30年度に解体設計を委託し、31年度から解体工事を行う。31年度には仮設校舎の建設も進める。

 新校舎と新農業実習棟の建設は、32年度に着手。34年度末まで3カ年をかけて整備し、35年4月の開校に間に合わせる。新高校が開校した後は、旧校舎と旧農業実習棟などの解体に向け、解体設計、解体工事を36年度から37年度にかけて実施する。

 同部会は10月下旬以降に2回目の事業評価を行い、村井知事に対する答申案をまとめる予定。11月中旬をめどに答申する。

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