下水道整備が1460億円 JSとの基本協定を変更(石巻市)

[2017/11/11 宮城版]
 石巻市は、下水道施設の災害復旧や復興事業で、建設工事委託に関する日本下水道事業団(JS)との基本協定を見直す。これまでは基本協定額を26~31年度で800億円としていたが、26~32年度で1460億円に変更する。協定締結の変更案は10日の市議会11月臨時会で承認を得た。今後、JSと協定を結び直し、下水道施設の復旧・復興を加速させる。

 変更後の基本協定額を年度別に見ると、26年度が43億円、27年度が26億円、28年度が34億1000万円、29年度が98億2500万円、30年度が341億7800万円、31年度が519億5900万円、32年度が397億2800万円。26~28年度分は、全て当該年度に執行されたわけではなく、繰り越しも行っている。

 市がJSに委託する工事は、既存の雨水排水ポンプ場5カ所の復旧と、新たな雨水排水ポンプ場11カ所の整備、下水道幹線11路線や調整池の整備など。既存ポンプ場5カ所の復旧工事は、JSがこれまでに一通り発注した。

 新設するポンプ場とその排水能力(毎秒)は▽折立第一2.82立方m▽折立第二1.20立方m▽折立第三2.59立方m▽流留第一3.09立方m▽流留第二2.60立方m▽渡波14.70立方m▽井内第一2.91立方m▽石巻中央30.90立方m▽北北上運河第二5.26立方m▽石巻港14.86▽不動沢5.54立方m──を計画している。

 このうち、折立第一~三と、流留第一~二の5カ所は、設備関係を含めて新設工事を進めている段階。石巻中央は造成工事を発注したばかりで、残る5カ所とともに今後、新設工事を順次発注していく。

 下水道幹線は、延長が3850mの石巻中央、1318mの住吉1号、1074mの住吉2号、367mの海門寺、924mの聖人堀、1050mの不動沢1号、1848mの北北上運河右岸第二、1248mの石巻港1号、1705mの石巻港4号、1596mの渡波中央、1415mの流留第二を整備する。

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