雄勝の2橋、設計委託 予備をニュージェック 雄勝船戸道路(県東部土木)

[2017/12/16 宮城版]
 県東部土木事務所は、「仮称・雄勝1号橋他橋りょう予備設計業務委託」の指名競争入札を開札し、低入札価格調査を経て14日付でニュージェック(東北支店・仙台市青葉区)を落札者に決めた。落札額は1932万7000円。予定価格は2611万7000円で、落札率が74%。開札日は7日。同業務では、雄勝船戸道路の雄勝1号橋と雄勝2号橋の予備設計をまとめる。

 1号橋は4径間程度で橋長195m、2号橋が3径間程度で橋長140mを想定。雄勝船戸道路の新設に伴い、石巻市雄勝町雄勝地区の津波被害を受けた宅地跡や畑地跡に架設する。予備設計で橋のタイプを決め、来年度に詳細設計を委託した後、両橋の下部工工事を発注する予定。

 雄勝船戸道路は、雄勝半島の唐桑地区と船戸地区に設けられた防集団地へのアクセス道路として、延長2150mを整備する。全幅は10m。既存の国道398号を山側に付け替えて整備し、完成後は国道認定する。

 雄勝船戸道路の橋は、雄勝1~3号橋の3橋を新設するほか、既存の坊ケ沢橋を架け替える。3号橋は橋長34.2mの鋼単純合成鈑桁橋で、下部が橋台2基。架設工事は下部工を倉元建設(東北本部・石巻市)、上部工を北日本機械(仙台営業所・仙台市青葉区)が担当。架設の詳細設計は、いであ(東北支店・仙台市青葉区)が作成した。

 坊ケ沢橋は、橋長約31mの鋼単純箱桁橋で、坊ケ沢に架ける。下部は逆T式橋台2基。道路の高さが上がるため、現橋を撤去して同じ場所に新橋を架ける。新橋の詳細設計業務はエイト日本技術開発(東北支社・仙台市若林区)に委託した。

 架け替えに先立ち、延長240m程度の仮設道路を整備する。仮設道路の整備工事は、3号橋周辺の切り盛り工事と一括し、来月に入札公告する予定。仮設道路の詳細設計業務は東北構造社(仙台市青葉区)に委託した。

 雄勝船戸道路の事業進捗率は9月末時点で9%。全体完成は33年3月が目標。総事業費は約52億円を試算しているが、今後に変動する可能性がある。財源は復興交付金を活用する。

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