東消防署に継続費13.5億円 普通建設事業費 29%増(千葉県八千代市)

[2018/2/6 千葉版]
 千葉県八千代市(服部友則市長)は、30年度の当初予算案の概要を明らかにした。一般会計は総額555億3800万円で、対前年度当初比5.0%増と伸びる。特別会計と2つの公営企業会計を合わせた市全体の予算規模は、1006億6851万円となり、同0.8%の微増。昨年5月の市長選で就任した服部市長にとって初となる当初予算の編成で、主なものでは東消防署の建設工事に総額13億5679万円の2カ年継続費を設定する。

 一般会計に占める普通建設事業費は、45億3769万円で、対前年度当初比29.3%の大幅増。市によると東消防署の着工のほか、小中学校のトイレ改修工事や西八千代北部特定土地区画整理事業区域内の西部近隣公園の整備工事費の増額、都市再生機構(UR)が立替施行したみどりが丘小学校の校舎買収などで増額になっているという。

 設備の老朽化に加え、一部で地盤沈下もしている既存の東消防署は、昭和50年の完成で、RC造2階建て延べ403平方mの構造.規模。国道16号に面し、出動が困難な現況を、近隣にある阿蘇小学校の隣接地に用地確保し、移転させることで解消する。

 新庁舎はRC造2階建て延べ約1600平方mの構造.規模を想定しており、基本設計は豊建築事務所(東京都港区)、実施設計は29年7月の入札で共同設計(大阪市北区)に委託した。

 改築が検討されている同市庁舎(大和田新田312-5)は、整備に向けた基本計画を策定するため、2479万円の事業費を計上するとともに、同計画の策定に必要となるオフィス環境整備現況調査に1462万円を計上。今年度は庁舎整備手法等検討調査で、民間事業者の意向調査などを進めているほか、4回にわたり庁舎整備手法等専門会議を開くなどしている。新庁舎の必要規模としては延べ約1万8500平方mを想定している。

 当初予算案に盛り込まれた、建設関連の主な事業は次の通り。カッコ内は事業費(単位.万円)。
▽小学校施設整備事業(普通教室等空調設備設置PFI導入可能性調査)(576)=小学校の普通教室および特別教室等の一部に空調設備を設置するためのPFI手法導入の可能性調査を行う
▽中学校施設整備事業(普通教室等空調設備設置PFI導入可能性調査)(288)=中学校の普通教室および特別教室等の一部に空調設備を設置するためのPFI手法導入の可能性調査を行う
▽廃棄物処理企画調整事業(一般廃棄物処理施設整備基本構想策定)(648)=既存の廃棄物処理施設の現状を把握し、長期的な整備等の計画を定めるため、廃棄物処理施設整備の基本構想を策定する
▽災害対策施設整備等事業(防災行政用無線固定系デジタル化再整備工事)(1億3556)=防災行政用無線固定系のデジタル化再整備工事を行う
▽東消防署整備事業(7億7531)=老朽化が進む東消防署を移転し、庁舎および訓練施設等を整備する
▽道路橋梁補修事業(4億1978)=市道の道路機能を確保するため、道路.橋梁の長寿命化および維持更新コスト縮減を図り、計画的な維持修繕を実施する
▽道路改良事業(1億0845)=市民生活における利便性および安全性の向上を図るとともに、生活空間として親しみやすい道路環境を創設するため、勝田台駅南口駅前広場予備設計および市道の改良工事を行う
▽街路建設事業(3億7341)=都市計画道路3・4・1号新木戸上高野原線、3・4・12号八千代台南勝田台線の用地買収および道路詳細設計等を行う
▽都市公園建設事業(西部近隣公園整備工事)(1億2900)=西八千代北部特定土地区画整理事業区域内の西部近隣公園整備に関する工事を行う
▽企画政策調整事業(旧八千代台東第二小学校跡地活用基本計画策定)(150)=活用に関し、専門的な知識を有する者の支援を受けて地域住民等の意見を集約し、跡地整備の基本的な計画を策定する
▽庁舎建設事業(庁舎整備基本計画策定)=庁舎整備手法等検討調査等の結果を踏まえ、庁舎整備基本計画を策定する
▽庁舎建設事業(オフィス環境整備現況調査)(1462)=庁舎整備基本計画の策定に必要となるオフィス環境整備現況調査を行う

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