本県に事業費1494億円 新規で仙台東道路を調査(東北整備局30年度予算)

[2018/3/31 宮城版]
 東北地方整備局は30日、国の30年度予算が成立したことを受け、同局関係の事業費を公表した。総額は前年度比4.3%減の9066億円を計上。このうち、本県の事業費は1494億円(同16.1%減)となった。新規では、仙台市の国道48号郷六橋架け替えに5億4000万円を計上したほか、仙台東道路に計画段階評価を進めるための調査費が付いた。

 本県の事業費を見ると、国交省計上分の一般会計が、直轄事業に146億円(同8.9%増)、補助事業に607億円(同2.1%増)、復興庁計上分の東日本大震災復興特別会計が、直轄事業に431億円(同20.4%減)、補助事業に310億円(同39.2%減)となっている。

 仙台東道路は、仙台の都心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路に指定されており、県や仙台市が以前から、国土交通省に対して整備計画の作成を要望してきた。東北整備局ではこれまで、仙台都市圏の道路整備ということで調査を進めてきたが、今回は初めて「仙台東道路」の路線に限定する形で、調査費を盛った。

 事業化に向けた県内の道路調査ではこのほか、国道108号石巻河南道路、国道349号丸森町地区、国道48号上愛子地区、国道4号仙台バイパスに予算措置している。

 30年度の新規事業箇所では、郷六橋の工事費以外に、大崎市前田町地区の国道108号電線共同溝に調査設計費や支障物移設費、連系設備工事費として2億4000万円、柴田郡村田町の主要地方道仙台村田線菅生スマートインターチェンジ(仮称)に調査設計費や用地費として1億円、名取市の県警察学校改修事業に天井耐震対策として2000万円を充てた。

 復興庁関連では、三陸沿岸道路の歌津本吉道路に93億5800万円、本吉気仙沼道路II期に37億8800万円、気仙沼道路(気仙沼~唐桑南)に142億0500万円、唐桑高田道路に32億8800万円を配分。三陸道以外では、旧北上川河口部の河川改修事業に62億8700万、仙台塩釜港の港湾整備事業に43億8800万円を予算化した。

 直轄の通常事業では、鳴瀬川(大和町)の床上浸水対策特別緊急事業に17億6500万円、国道108号古川東バイパスに11億4000万円、鳴瀬川総合開発のダム建設事業に10億6800万円、仙台塩釜港仙台港区向洋地区ふ頭再編改良事業に4億8000万円を盛り込むなどした。

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