鳴子庁舎の設計プロポ 公民館併設で複合化(大崎市)

[2018/8/24 宮城版]
 大崎市は23日、鳴子総合支所庁舎と公民館機能などを併せ持つ複合施設建設に向けた設計業務の委託先を選定する公募プロポーザルを公告した。現在の鳴子温泉中心部から東鳴子への移転新築を計画している。参加資格は市内に本店か支店、営業所を持ち、市の建築関係コンサルタント業務に登録している一級建築士事務所。またはこれを代表者とする設計JV。平成20年度以降の業務実績も求める。委託料の上限額は税込みで5400万円。

 参加申込書は9月3日から11日まで。提案書類は10月11日と12日の2日間で受け付ける。書類審査は10月下旬、ヒアリングなどの2次審査は11月中旬に予定し、12月に契約を結ぶ見通しだ。履行期限は31年11月までを予定している。

 移転先は、鳴子温泉鷲ノ巣86-1の敷地面積約4900平方m。複合施設は木造2階建て1700平方m程度を想定。木造もしくは木造を主体とした混構造とし、全部または一部にCLTパネル工法を採用する。

 基本構想時の概算事業費は11億5630万円。内訳は建築工事費が9億3890万円、工事監理費が1970万円、既設公民館解体設計が500万円、同工事が7190万円など。

 既存の鳴子総合支所は昭和29年竣工。延べ床面積は1297平方mでRC造2階建ての庁舎棟とRC造3階建ての会議室棟で構成されている。建築から60年以上が経過している大崎市内で最も古い総合庁舎となっている。

 同庁舎は硫黄ガスなどの影響により電子機器がすぐに痛んでしまうことや、コンクリートの壁面なども劣化してしまうことから現地再建ではなく、硫黄ガスの影響も少なく鳴子地域の中間点となる東鳴子地区に移転新築を決定した。

 移転先に隣接していた鳴子公民館については当初、そのまま活用を想定していたが、築40年以上が経過し、老朽化著しいことから住民検討会議などの結果、新庁舎に統合することにした。

 工事は設計がまとまり次第、31年度中に着手を予定し、32年度の完成を目指す。供用開始は33年度となる見通しだ。

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