雀宮駅北1.2km18.0mに拡幅 歩道に電共、自転車通行帯 宮環交差点右左折レーンを延伸(宇都宮国道)

[2018/8/28 栃木版]
 宇都宮市雀の宮地区の国道4号の整備で、雀宮駅北1.2kmの歩道整備が本格化しそうだ。すでに路線測量や道路詳細設計を完了し、用地調査や用地補償に着手。国土交通省宇都宮国道事務所によると、事業区間北側の国道121号(宮環)との交差点は、総合スポーツゾーンへのアクセス強化を視野に、右折・左折レーンの延伸を計画しており、平成34年の国体開催を見据え整備を加速させていくとしている。整備は現道幅員11.0mを18.0mに拡幅、両側の歩道は3.0mを確保し、電線類共同溝を埋設。主要交差点には右折レーンを設置し、車道路側帯には1.5mの自転車通行帯を確保する。

 事業区間は、現在整備中の雀宮駅前工区800mから北側に1.2km。121号との交差点北側の宇都宮南郵便局付近までが事業区間。現道幅員は11.0mで、両側の歩道も1.5mと狭あいなうえ、付近にはJR雀宮駅や雀宮中央小学校、宇都宮工業高等学校が立地し、歩行者や自転車の通行も多く、車両と錯綜するなど交通の改善の必要性が指摘されてきた。

 平成19年度には地元自治会等から整備要望が提出され、一般県道安塚雀宮線など交差点が連続する雀宮駅前800mに先行着手した。同区間の整備がほぼ概成してきたため、引き続き整備を北進。国体会場へのアクセス強化など雀宮駅北1.2kmを優先整備区間として位置付けた。

 同事務所では、雀宮~上横田1・2工区歩道整備事業とし、121号交差点北側の上横田1・2工区2.2kmを含め、一体的な整備を計画している。雀宮駅北歩道整備事業の用地調査は、アタル開発(埼玉県春日部市)と平和フィールド(同狭山市)が担当している。

 整備内容は、▽現況幅員約11mを18.0mに拡幅▽両側の歩道は約1.5mを3.0mに拡幅▽主要交差点への右折車線の新設と延伸▽沿道施設への右折待ちスペースとして中央部にゼブラゾーンを設置▽バス停車帯の整備▽自転車通行空間として1.5mの自転車専用通行帯を上下線に設置▽防災や良好な都市景観の確保のため電線類共同溝を整備し電柱を撤去-などとしている。車道は3.25m×2車線の対面通行。

 宇都宮市は27日、地元自治会長らの参加を得て、同地で「とちぎの道現場検証」を開催。検証結果を取りまとめ、要望書を作成し今後、国等に要望活動を実施する。

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