地元説明会経て用地調査 大田原土木の野崎こ線橋通り 跨線橋が詳細設計へ 幅員15.0mでJR線オーバー

[2018/9/7 宇都宮版]
 国道461号からJR野崎駅北側でJR東北本線をオーバーパスし、野崎工業団地を通り国道4号にアクセスする3・3・3野崎こ線橋通りは、今年度にも橋梁部詳細設計に移行、地元説明会を経て用地調査に着手する見通しとなった。現在は、未整備区間940mの道路詳細設計とともに、橋長や形式など諸元を確定していく橋梁予備設計を実施。県大田原土木事務所によると、年内にも予定する事業説明会で了承が得られれば、用地測量を発注する見通しを示した。道路詳細設計と橋梁予備設計は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当している。

 野崎こ線橋通りの整備に当たり県は27年度、道路の概略設計を行い、国道461号との交差点の形状などについて検討を加えてきた。29年度には未整備区間940mの事業化に向け、県管理道路に認定。終点部を大田原市薄葉地内の国道461号と重用し国道4号との交差点までに変更し、県道名も西那須野薄葉線とした。

 同区間は幅員25.0mで都市計画決定しているものの、未整備区間については暫定2車線の15.0mで計画している。また、これまでの検討で国道461号との交差点の形状を改善するため、線形の変更に向け31年度以降に県都市計画審議会に諮問する予定。

 橋梁は在来線をオーバーパスし、新幹線高架の下を通過、鉄道西側の一般県道西那須野薄葉線とは平面で交差点を形成する計画。事業化に当たっては、大田原・那須塩原市道を含めた周辺の道路網のネットワークのあり方を踏まえ整備手法や着手時期を検討してきた。

 3・3・3野崎こ線橋通りは、昭和42年に都市計画決定した。幅員は25.0mの4車線道路で鉄道東側の国道461号から分岐し、市の主力工業団地である野崎工業団地と国道4号を経由し野崎第2工業団地とを東西に結ぶ幹線道路。全体延長5140mのうち、JR東北本線を挟み、大田原市と那須塩原市境の940m区間が未整備となっている。

 県は23年度から、大田原市と那須塩原市の建設関係部局で構成する野崎地区周辺道路整備検討会議に参画。国の国道4号矢板大田原バイパスへの早期事業化の要望や、周辺道路整備における県と両市の役割分担などについて協議調整を進めてきた。

 3・3・3野崎こ線橋通りは、今年度県議会の重点要望箇所にも挙がっている。要望内容によると、同路線は国道461号を起点に、野崎第2工業団地を終点とする都市計画道路であり、産業振興上、特に重要な路線と前置き。起点側の国道461号から県道西那須野薄葉線の間は、2市に跨るなどの理由からこれまで未整備となっている。朝夕の通勤・通学の時間帯には、JR野崎駅の利用者や野崎工業団地への通勤車両などにより、付近の踏切を中心に恒常的な渋滞が発生。また、既存道路の幅員も狭く歩道も整備されていないことから、歩行者や自転車などの通行が危険にさらされているなどと指摘し、早期の整備を求めている。

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