本年度から26橋補修 15m以上3橋はアジア航測 (東松島市 長寿命化対策)

[2018/9/29 宮城版]
 東松島市は本年度から、橋りょうの長寿命化対策として26橋の補修工事を進める。23橋は橋長15m以下の橋りょうで、年度内に数橋分の補修工事を発注する予定。31年度までには23橋の補修を完了させたい意向だ。残り3橋は橋長15m以上の橋りょうで、補修調査設計業務をアジア航測(仙台支店・仙台市青葉区)に委託したばかり。この3橋は来年度から順次、工事発注する見通し。事業費は国の社会資本整備総合交付金を活用する。
 市が管理する橋りょうは203橋で、26年度と28~29年度に県建設センターに委託して点検した結果、28橋が早期に措置を講ずべき状態の判定区分IIIと診断された。このうち2橋は、その後の調査設計で補修が完了済みと分かったため、残る26橋を補修する。
 26橋のうち、橋長15m以上は東名橋、赤井新橋、芳原橋の3橋。この3橋の補修調査設計業務は、20日に指名競争入札を開札し、アジア航測が680万円で落札した。予定価格は1210万円だった。
 東名橋は橋長25.1m、幅員4.1mの3径間PCI桁橋で、東名運河に架かっている。昭和39年に架設された。赤井新橋は橋長15.5m、幅員7.1mの鋼単純H桁橋で、昭和48年に赤井堀に架けられた。芳原橋は橋長16.2m、幅員1.8mの鋼単純H桁橋で、昭和64年に赤井堀に設置された。
 赤井堀に架かる2橋は来年度に工事を発注する予定。東名橋は、東名運河の近隣で別の工事が動いていることから、その調整次第では32年度以降に発注がずれ込む可能性がある。
 橋長15m以下の橋りょうは、29年度に中央コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)とアスコ大東(東北支店・同)に補修調査設計業務を委託した。市は30年度予算で、橋りょう施設長寿命化対策事業に9750万円を計上しており、うち工事費に7020万円、業務委託費に2220万円を充てている。
 本年度から補修工事を進める橋長15m以下の23橋は次の通り。カッコ内は橋長。
▽南浦5号橋(2.75m)▽南浦3号橋(3.5m)▽空地谷地橋(14.75m)▽旗車橋(14.7m)▽筒旗橋(14.7m)▽高田橋(14.88m)▽裏沢橋(3.48m)▽養閑橋(4.5m)▽三ツ谷3号橋(6.5m)▽川前2号橋(7m)▽松の木橋(7.45m)▽里浜橋(6m)▽新田前.寒水1号橋(2.3m)▽城内.曲田2号橋(3.9m)▽大沢.中窪1号橋(3.2m)▽平崎前.中田1号橋(5.3m)▽上下堤.富沢1号橋(5.3m)▽上下堤.磯田沢1号橋(5.3m)▽上北谷地.下南谷地1号橋(5.3m)▽漆﨑.長沢1号橋(5.3m)▽袖谷地.下北谷地3号橋(5.3m)▽袖谷地.茗荷沢1号橋(5.2m)▽松ケ島.茗荷1号橋(6.3m)

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