国際航業で新道路計画 32年度の策定へ業務委託(気仙沼市)

[2018/9/28 宮城版]
 気仙沼市は、市道路整備計画作成業務を国際航業(気仙沼営業所・気仙沼市)に委託した。業務内容は、骨格道路網の検討や、道路整備計画の策定支援、地区説明会の開催支援など。同社とは8月7日に3985万2000円で契約を締結。委託方法は特命随契。業務の履行期間は33年3月19日まで。
 道路整備計画は、市道整備の方針や優先順位、対象路線などを定める計画で、大震災津波の被害や復旧・復興状況などを踏まえて新たに策定する。市は6月補正予算で同業務の委託費に限度額4000万円の債務負担を設定していた。期間は30~32年度。
 骨格道路網の検討では、現状の課題把握や、関連計画の整理、整備方針の検討などを行う。道路整備計画の策定支援では、優先順位の決定に向けた指標を検討するとともに、年次計画などを作成する。
 本年度は同業務を委託し、補助事業の採択の可能性や、財源確保の見通しを盛り込んだ方針案を定める。併せて、自治会の要望路線を含めた現地調査を実施するとともに、審査会を立ち上げて評価基準や整備優先度を審査する予定。
 31年度は現地調査の結果をとりまとめるほか、路線ごとの評価、整備水準、優先度の案を作る。さらに地区ごとの説明会を開催し、整備計画案をまとめる。
 32年度は計画案を基に地区ごとの説明会を開き、パブリックコメントを実施。その上で最終検討を行い、正式に計画を決定する。計画策定に当たっては、公共施設等総合管理計画や橋りょう長寿命化修繕計画との整合を図る。
 市では震災からの復旧・復興事業を優先させるため、市道の整備計画をほとんど実行できずにいる。沿岸部は復旧・復興事業で新たな道路を整備していることから、新計画を作ることにした。市内には現時点で3008路線、27年度末で延長約1162kmの道路が市道認定されており、復興の進捗に伴ってこれが今後さらに増える見通し。

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